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稲刈り

昨日は稲刈り。
(出穂後43日、翌日から雨)
自家用のお米を作るために借りている6畝ほどの小さな田圃の稲刈りです。
稲を刈って束ねてくれるバインダーという機械を使っての稲刈りです。
たそりあ夫は去年の研修で稲刈りはそれなりに経験済み。
うまくいけば半日で終るだろうと予想をたてました。

(稲刈り未経験のたそりあ妻は、んじゃ、この稲刈りは一日じゃ終らないべ・・・と密かに思いました)

機械でささっと刈りはじめるのかと思いきや、まずは周辺の倒伏している稲を手刈りしなきゃいけないとかり出されます。
(後で知ったのですが、田圃の四隅もバインダーの方向転換のスペースを確保しておくために、あらかじめ手刈りしておくんだそうです)
手刈りはのこぎり鎌でぎしぎしと根元を刈ります。これを14束集めたところで、麻紐を使って結束します。なんで14束なのか不明ですが、なぜか14束なんだそうです。

それから、やっとバインダーのご登場。
意気揚々とバインダーを操って一列目に歩を進めるたそりあ夫。
刈られて、バインダーの横から束になって吐き出されてくる稲の束。
素晴らしい!

でも、でも・・・なんか変。
よく見ると吐き出されてくる稲の束がどれも結束されてないんです。
ねえねえ、この稲の束、結束されてないんだけど、いいの?
たそりあ妻の怒鳴り声を無視して進むたそりあ夫(うるさい農機具の前には大声も無音に等しい)。
一列目を刈り終わって一息ついたところで、ようやくたそりあ妻の訴えがたそりあ夫の耳に届きます。
どうして、もっと早く言ってくれなかったんだよっ!

結束されなかった原因は、麻紐の屑が機械の内部にたまりにたまって固まっていたからのようです。
こびりついた麻紐屑をペンチだのニッパーだのハサミだのドライバーだのを駆使してちまちまと取り除きます。これがけっこう大変。麻紐の丈夫さがあだになってか、やってもやってもなかなかうまく取れません。
30分、1時間・・・二列目以降の稲が刈られないまま時間だけが過ぎてゆきます。
とうとう音を上げて師匠を呼びつけることに(師匠からお借りしているバインダーなんです)。
そして駆けつけて下さった師匠の指導のもとあれやこれややって、ようやくお昼前にはなんとかバインダーが正常に動くようになりました。
(たそりあ妻は田圃の四隅を刈るのに忙しく、あれやこれやが具体的にどういう内容だったのか知りそこねてしまいました)

さて、これで、めでたし、めでたし・・・で終わるわけもなく。

午後はたそりあ妻は、他の畑での作業があり、バインダー作業はたそりあ夫にまかせっきり。
夕方になって作業も終り、田圃に戻ってきてみると、稲刈りはまだ終わっていない!
まだ1/3くらいは残っている。
しかもバインダーで刈っている最中ではなく、たそりあ夫は再び(三度?四度?)バインダーを修理中。そばには結束されていない稲の束がいくつか・・・。

お~い、もう暗くなっちゃうよ。
刈った稲束をはざがけしなくていいんかい?
稲刈り自体は残った分は後日やればいいのですが、刈った稲ははざがけしないで、地面に転がしておくことはできません。
なにせ翌日からは雨の天気予報。
いくら小さな田圃と言え、いくら2/3しか刈ってないとはいえ、それなりの数の稲束です。
竹で物干し台のようなものを組んで、その上にどんどん稲束をかけてゆくのですが、その作業が暗くなる前に終りきるとは思いません。
それでもやらざるを得ないと、暗くなる直前にようやくバインダーが正常に動くようになってからはざがけ作業に。
午前中から見学+助っ人に来てくれていた田圃仲間の方と3人でヘッドランプをつけながらまずは竹を組む作業に取り掛かりました。不幸中の幸いは満月(正確には満月の前日)で月明かりがけっこうあったこと。ここにお団子とお酒があれば風流なのになあ。

と、そこに強力な助っ人が!

師匠のところの研修生が集団でどどっと手伝いに来てくれたんです!
研修終って疲れてただろうに、皆さんどうもありがとうございました!

さすがに人数の力はすごいです。
あれよあれよという間に竹で物干しざおじゃなかったはざがけの台が組まれてゆきます。
田圃のあちこちに散らばっている稲束もあれよあれよという間にはざがけの台の元に集まってきて、あれよあれよという間にはざがけされてゆきます。
はざがけは稲束を半分に割ってひっかけるのかと思っていたらそうじゃないんですね。
1:2に分けて、手前に2の部分をもってきてひっかけたら、隣は向こう側に2の部分がいくようにひっかけると交互にかけていくんだそうです。こうすると1:1に割ってひっかけるより、たくさんの量の稲をかけることができるんです。

こうして、無事に(?)雨が降る前にはざがけを終えることができました。
師匠、師匠のところの研修生の皆さん、田圃仲間の方にお世話になりっぱなし、ご迷惑をかけっぱなしの稲刈りになってしまいました。どうもありがとうございました。
特に疲れて早く帰宅したいところを、遅くまで手伝って下さった皆さん、ほんとにどうもありがとう!

By | 23. 9月 2010 | 田圃 | 3 Comments »

3 Comments

  1. LEO3 より:

    いえいえ、貴重な経験をさせて頂きましたよ。また、よろしくお願いするです、ハイ。
    それに月明かりの中での農作業、なんだか、風流でしたね~、ちょっと幸せでしたよ。
    ますます就農したくなってしまいました!

    • M.T. より:

      LEO3さま、

      稲束の圧縮、すごかったです!
      全部はざがけは到底無理じゃないかと思ってましたが、意外に載せられるものですね。
      それもこれも皆様のお力があってのこと。
      ご飯を食べるたびに、月夜の稲刈りを思い出しそうです。ありがとうございました。

  2. ian より:

    .

    good….