RSS Feed!

Search

カテゴリー

セット野菜とトンネル

たそりあから定期的にお野菜を買いたいとおっしゃる方がいらっしゃって、去年秋から、セット野菜みたいなものを始めました。

みたいなものっていうのも、いや、まだまだまっとうなセット野菜が組めるほどの野菜の種類がないからなんです。
酷暑でうまくいかなかった苗作りで、キャベツ、白菜なんて夢のまた夢です。
種を蒔けば、大雨で流され、双葉をオンブバッタに喰われたニンジンも殆ど収穫が望めません。
長ネギも苗作りで草に負け、イモ類もろくな収量がありません。
一回や二回堆肥を入れたくらいじゃ、なかなか改良されない地力の畑では、生育の悪いものも多々。

こんなんじゃ、セット野菜なんて無理・・・
と言いたくなるような畑から、やせ地でも育つ野菜や、なんとかまあまあ生育した菜っ葉類などをかきあつめて、おまかせでセット野菜らしきものを週に一回届けさせていただいてます。

セット野菜にとっては、これからが大変な季節。
冬の根菜は春の訪れとともにとうだちを始め(すなわち根っこがまずくなってくる)、新しい菜っ葉類、新しい野菜は、これから種を蒔くところという、いわゆる春の端境期に突入します。

セット野菜を始める前は、端境期はしょうがないって思っていました。
いずれはいろいろ考えるにしても、まあ初年度だし、完璧に一年中野菜を切らさずに作る必要もないし(自給はできなくなりますが)、と思っていました。
でも、セット野菜を始めると、うっ、やばい!なんですね。
お野菜が切れたらやばい。
セット野菜に入れるものがなくなったらやばい。
なんか、こう責任感みたいなものが芽生えてくるんですね。

そういうわけで、厳寒期、トンネル栽培を始めることにしました。
畑の畝にトンネルをかぶせて、その中に早春用の菜っ葉やカブやラディッシュなどの種を蒔きます。
本来なら発芽も成長もしない気候なんですけど、トンネルであたたかくして、発芽・成長をうながします。

今では真冬でも菜っ葉はあって当たり前のものなんですよね。
でも、昔はそんなものは真冬には無かったんですよね。
秋に収穫したものを漬物など保存食にして、冬はしのいでいたんですよね。
初めての春の若菜がどんなに待ち遠しかったか、
七草の粥がどんなに晴れ晴れしかったか、
春の端境期のことを考えるにつけ、そういうことを想像してしまいます。

さて、トンネル栽培、うまくいくか?

By | 19. 1月 2011 | 野菜販売 | 3 Comments »

3 Comments

  1. ふうごん より:

    こんにちは。
    冬らしい寒さ続きですね。取り分け乾燥が・・・。

    先日の直売所に連れ立った友人が、こんな所があっていいなあと言っていました。「こんな所」とは(もちろん良い意味で)直売所のこと。
    私も思わず、そうでしょう~と自慢げ。

    上記トンネル栽培に野菜の保存についてふれてありますが、私が幼少時代を過ごした東北の超が3つくらいつくド田舎では、まさにそんな感じでした。

    種類の豊富な漬物、塩蔵の蕗や山菜、キノコの乾物など。
    雪深い山間部、買い物もままならない真冬はそれなりな過ごし方や知恵の宝庫だったんだと思います。
    ・・・今は少し変わったでしょうけど。

    トンネル栽培、上手くいくといいですね!

    • M.T. より:

      ふうごんさま、

      ほんと、寒くて、乾燥した日が続きますね。
      寒さはともかく、乾燥には、野菜たちも少しまいっているようです。一雨欲しい・・・(でも、土砂降りではなく・・・)。

      お友達に直売所を紹介していただいて、どうもありがとうございました!
      「こんな所があっていいなあ」と、もっともっといろんな方に思っていただける直売所を目指していきたいと思いますので、いっぱい自慢してください^.^。(でも、その前に、野菜をもっと美味しく作れるようにならなきゃ)

      東北は雪深いだけ、人々の知恵無しでは過ごせなかったと思います。そういうところでは、食べ物に対する手触り、食べ物を得て、保存して、食べていくということに対する感覚が非常に深いんじゃないかな。現代の都会では、そういう手触りの感覚がすごく薄っぺらになってしまっているんじゃないかな。なんて思ってしまいます。私自身がどちらかというと都会育ちなので、手触りの豊かな貴重な幼少時代を過ごされたふうごんさんが羨ましいです。

  2. robert より:

    .

    ñïñ….