土壌分析
日曜日, 8月 1st, 2010農園たそりあが現在借りている土地の中で、作物の生育が今ひとつ良くない農地があります。
草ぼうぼうのしばらく耕されていない土地は、もちろんのことそれなりの農地にするためには手間と時間がかかるものですが、どうもそれだけではない生育不良。
雑草さえも育ち方がいじけて、全体に黄色くなったりしていましたし、堆肥をまいて野菜を育てても、作物の背丈が伸びません。
トウモロコシの葉色も黄色く、背丈がかなり小さいままで雄花が咲き始めました。
ナスもトマトもインゲンも背丈が全然伸びてくれません。
それでも花がつき、実がつくものが少しずつ出てきていますが、ナスもトマトもあまり美味しくないんです。
そこで、この農地の土壌を分析に出してみることにしました。
土壌分析用の土壌サンプルの採取はけっこう面倒です。
農地の数箇所から指定の深さの土を採取し、それをひろげてからからに乾かしてから、分析に出します。
土壌サンプルを用意するのにも日数がかかり、分析の結果が出るのにも幾日か。
ようやく出てきた結果は、
pH:適正
窒素:適正
カリ:適性
なんですが、
リン酸、カルシウム、マグネシウムが非常に不足している!
というものでした。
荒っぽく言えば、ミネラル不足。
確かに調べると、こういうミネラル不足では葉が黄色くなったり、成長が阻害されたりすることがよくあるようです。
では、対策は?
師匠の農場に行って、ご意見を仰いでみました。
リン酸は鶏糞や米糠に多いが、やはり米糠が良いだろうとのこと(鶏糞の使いすぎは窒素過多などの弊害を起こしやすいから?)。またグアノという海鳥の糞の堆積物を使うこともあるそうな。
カルシウム不足には、牡蠣殻などを使うが、そのままでは効果は少ない。焼成牡蠣殻のようにカルシウムが溶けやすい処理をしたものを使う必要があるとのこと。
マグネシウム不足は一番難しい。有機栽培でなければ苦土石灰などを入れるのが一番手っ取り早いが、そういうのを使わないとなると有機栽培用のものでマグネシウムを多く含むものを探してこなければならないとのこと。
個人的には、マグネシウム対策には苦汁とか海草などでもいいのかなあ?と思うのですが、値段や入手しやすさ、施用しやすさ、効果などいろんな側面から選ぶ必要があるかもしれません。
ともかく、今のままではとても売れるような作物は殆どできないので、対策は必須。
悩ましい夏休みの宿題みたいです。