ジャガイモの季節が始まりました。
品種にもよりますが、早いものはもう収穫OKです。
少しずつ掘りあげて出荷しています。
今出荷しているのは、えぐみが無くて皮ごと食べられるワセシロと、「アンデスの栗じゃが」の名前で有名な稀少品種インカのめざめ。
栗のような風味のインカのめざめと、素直で素朴なジャガイモの美味しさがたまらないワセシロ、どちらもお勧めです。
ジャガイモは、早春に種芋を植えます。
芋をいくつかに切ったものを畑に埋めていくのです。そうするとジャガイモの目の部分から発芽して、茎葉を繁らせます。
関東では、梅雨の時期に地上部が暑さで枯れていきますので、その頃がジャガイモの収穫時期にあたります。
(涼しい北海道では、枯れるのが遅いために収穫時期は遅くなります。その分長期間光合成で作った栄養を芋に蓄えることができます)
ジャガイモはだから種芋と全く同じ遺伝子の芋が収穫できます。こういう増え方を栄養生殖というそうです。
ジャガイモは時々花を咲かせます。
ナスの花に似た花が複数寄り添って咲きます。
ところが、ジャガイモの花を見たことはあっても、ジャガイモの実を見たことのある人は少ないと思います。
関東ではジャガイモの実はまずできないようです。
北海道のような涼しいところでは、そこそこジャガイモの実ができるそうです。
というようなことを昔本で読んでいた私は、ある日、たそりあのジャガイモ畑で、ミニトマトのような青い実を見つけてびっくり!
これは・・・これは・・・噂に聞いていたジャガイモの実じゃないかっ!
いやあ、関東でもジャガイモの実がなることがあるんですね。
ちなみに実がなっていたのは北海こがねという品種。調べたら自然結果の多い品種という記述が見つかりました。
ジャガイモの実は普通は食べないようです。
食べるなという記述もあり、黄色くなってきたものは食べ過ぎなければ全然問題なかったという体験談もあり、よく分かりませんが、ジャガイモの目に含まれるソラニンという有毒物質が多少は含まれている可能性があるのでしょう。食べたい方はよく調べて自己責任で・・・ということになりそうです。
ジャガイモの実の可能性は食用というよりは、繁殖(品種改良)でしょう。
栄養生殖じゃなく有性生殖になりますから、親と違った遺伝子を持っています。
ジャガイモの種を蒔いたら、親と違った芋ができてくるわけです。
このホッカイコガネの実が熟したら、中に種が入っていたら、それを蒔いてみたら・・・
ほんとにジャガイモができるんでしょうか?
どんなジャガイモができるんでしょうか?
ちょっとわくわくするような想像です。