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ホームページにアクセスできなくなってしまって、申し訳ありませんでした

水曜日, 10月 19th, 2011

独自ドメインの更新を怠る

という大ポカをやってしまい、HPのURL所有権を失うは、付属のメールアドレスも使えなくなるは、散々の8月でした。

その後、HPにアクセスしようとしてできなかった方、メールを送っていただいたのにフェイルされた方、ほんとにほんとに申し訳ありませんでした。
ドメインの方はフリーになってないみたいなので諦め、新たなURLにしようとしたのですが、データベースの中のURLを書き換えることができないままの状態が続いていました。
忙しい農作業の合間を縫い、ようやくデータベースの書き換えに成功し、HP再開の運びとなりました。

新しいURLは、

ホーム

お問い合わせページの送信先も修正しましたので、よろしくお願いいたします。

ジャガイモの実

水曜日, 6月 15th, 2011

ジャガイモの季節が始まりました。

品種にもよりますが、早いものはもう収穫OKです。
少しずつ掘りあげて出荷しています。
今出荷しているのは、えぐみが無くて皮ごと食べられるワセシロと、「アンデスの栗じゃが」の名前で有名な稀少品種インカのめざめ。
栗のような風味のインカのめざめと、素直で素朴なジャガイモの美味しさがたまらないワセシロ、どちらもお勧めです。

ジャガイモは、早春に種芋を植えます。
芋をいくつかに切ったものを畑に埋めていくのです。そうするとジャガイモの目の部分から発芽して、茎葉を繁らせます。
関東では、梅雨の時期に地上部が暑さで枯れていきますので、その頃がジャガイモの収穫時期にあたります。
(涼しい北海道では、枯れるのが遅いために収穫時期は遅くなります。その分長期間光合成で作った栄養を芋に蓄えることができます)
ジャガイモはだから種芋と全く同じ遺伝子の芋が収穫できます。こういう増え方を栄養生殖というそうです。

ジャガイモは時々花を咲かせます。
ナスの花に似た花が複数寄り添って咲きます。

ところが、ジャガイモの花を見たことはあっても、ジャガイモの実を見たことのある人は少ないと思います。
関東ではジャガイモの実はまずできないようです。
北海道のような涼しいところでは、そこそこジャガイモの実ができるそうです。

というようなことを昔本で読んでいた私は、ある日、たそりあのジャガイモ畑で、ミニトマトのような青い実を見つけてびっくり!

これは・・・これは・・・噂に聞いていたジャガイモの実じゃないかっ!

いやあ、関東でもジャガイモの実がなることがあるんですね。
ちなみに実がなっていたのは北海こがねという品種。調べたら自然結果の多い品種という記述が見つかりました。

ジャガイモの実は普通は食べないようです。
食べるなという記述もあり、黄色くなってきたものは食べ過ぎなければ全然問題なかったという体験談もあり、よく分かりませんが、ジャガイモの目に含まれるソラニンという有毒物質が多少は含まれている可能性があるのでしょう。食べたい方はよく調べて自己責任で・・・ということになりそうです。

ジャガイモの実の可能性は食用というよりは、繁殖(品種改良)でしょう。
栄養生殖じゃなく有性生殖になりますから、親と違った遺伝子を持っています。
ジャガイモの種を蒔いたら、親と違った芋ができてくるわけです。
このホッカイコガネの実が熟したら、中に種が入っていたら、それを蒔いてみたら・・・
ほんとにジャガイモができるんでしょうか?
どんなジャガイモができるんでしょうか?

ちょっとわくわくするような想像です。

旬の野菜情報にルタバガを忘れていました

木曜日, 2月 10th, 2011

先日の「旬の野菜情報 2010.2.8」にルタバガを載っけるのを忘れていました。

ルタバガ

聞き慣れない名前だと思います。

スウェーデン蕪
スウェード

という名前の方が、まだしも耳にされた方がいらっしゃるかも。

蕪のようで蕪にあらず。
カブとキャベツが交雑してできたとか、
セイヨウアブラナの変種らしいとか、
いろいろ言われていますが、出自はよく分かっていないようです。

葉っぱはキャベツ的で、味もキャベツによく似ているのですが、根っこが太り、まるで無骨な蕪のようにでっかくなるんです。
この根っこを食べるんですが(葉っぱも食べられます)、これが美味しい。
煮るとかよりもやっぱり焼くのが美味しい根菜です。
グリルするとか、焼き芋ならぬ焼きルタバガを作ると、寒さで甘みを増したルタバガはほんと~に美味しい。
なんでこんな美味しい野菜が今まで日本で殆ど知られていなかったのか?

ルタバガは寒さに強い野菜で、北部ヨーロッパで昔から作られてきた根菜です。
品種もいろいろあるようで、ものによっては家畜の餌としての利用がもっぱらの品種もあったのではと思います。ルタバガの説明に家畜の餌というキーワードを見かけたことがありますから。そういうところから日本への導入が躊躇されたのかも。
また、ドイツでは第一次世界大戦中に「ルタバガの冬」と呼ばれる食糧難の冬があり、人々はルタバガで飢えをしのいだ、その経験のある人たちはルタバガなんかもう金輪際食いたかねえとルタバガを敵視し、実際にルタバガの生産量が減ったといういきさつがあるのだそうです(日本の戦中戦後を経験してきた人たちがもう一生サツマイモなんか食いたくねえと言うに近いものがありますね)。

でも、品種によるのかもしれませんが、ルタバガは美味しいです。
実は直売所でもひそかな人気。
グリルしたルタバガを試食で出したら、「甘い!美味しい!」と買ってゆかれるお客様が続出。
ふつう、こういう見たことのない野菜、見ためも全然きれいでないし、大きくもないし(うちの畑の地力が無いせいです・・・)、という野菜は売れ残り率が高いのですが、試食の威力でほぼ完売のことが多いです。

今回作ったのは2品種:

Laurentian Rutabaga

Champion A Collet Rouge Rutabaga

Laurentian の方がちょっとさっぱりめの風味、Champion ・・・の方が甘みが強いことが多いようです。
残念ながら、今年ルタバガははっきり言って不作です。収穫量は非常に限られているので、機会がありましたら、一期一会の気持ちでお試し下さい。