絶滅危惧種?
就農一年目のこの夏、農地の開墾(?)作業のかたわらで育てた夏野菜は、当然のことながら十分なケアもできず、技術不足もあって、豊作とは言い難かったのですが、そういう人為的な要因以外にも夏野菜を襲ったものがありました。
虫です。
113年ぶりの暑い夏・・・とかなんとか新聞に書かれていたような気がしますが、この暑さのせいか、今年は虫害がひどかったんです。
豆類にはカメムシがたかりました。
よく見かける緑色の五角形だか六角形だかのカメムシ以外にも、茶色い細長いなんとなく嫌らしい感じのカメムシも大発生。
枝豆もずいぶん汁を吸われました。
(カメムシに吸われた枝豆は実が痩せるだけでなく、不味くなってしまうんです。とても食べられたものじゃありません)
ササゲも緑豆も吸われました。
緑豆も最初の収穫時には、小粒だけれど、丸々つやつやと、翡翠もかくやと思うばかりのきれいな豆が採れたんです。
ところがカメムシ発生直後は緑豆のそばを歩くと、お食事中のカメムシが一斉に飛び立ち、その数はちょっとやそっとのものじゃありません。収穫した豆もひしゃげて、萎んで、色が汚く変わったものが殆ど。
十六ササゲもカメムシ被害のひどかったところは、莢がいじけてしまいます。
カメムシ以外にも大繁殖した虫がいました。
黒い胴体に白の細嶋、赤い目玉のその虫は、ちょっとお洒落で、ホタルを連想させます。
ところがこいつがとんでもないやつで、ナス科の葉っぱなどを片端から食い尽くしていくんです。
一番ひどい畑は、トマト、ナス、雑草のイヌハオズキに至るまで、丸裸にされてしまいました。
師匠に聞いたら、何年か前にもこの虫が大発生したそうで、その時虫に詳しい人に訊いたら、なんと絶滅危惧種の虫だと分かったんだそうです。
ぜつめつきぐしゅぅ????
あれだけ大群で旺盛に食い荒らしていく虫のどこが絶滅危惧種???
その後、たそりあ夫がたまたまネットでこの虫の名前に遭遇しました。
マメハンミョウ
というんだそうです。
いわゆるハンミョウと呼ばれている虫ではなく、ツチハンミョウという虫の方の仲間なんだそうです。
気をつけなきゃいけないのは、このマメハンミョウは毒を持っていること。
体液にカンタリジンという猛毒を含み、この毒に触れると水ぶくれができるのだそうです。内服すると僅かな量で死に至るというこわ~い毒です。
くれぐれも素手で潰したりしないよう!(たそりあ夫は知らずに今まで何匹も素手で潰しちゃってましたが、運が良かったのか何も起きませんでした)
マメハンミョウは幼虫の時は、イナゴやバッタの卵を食べるのだそうです。
農薬の使用でイナゴなどが激減したことが、マメハンミョウの激減、すなわち絶滅危惧種指定につながったとか。
けれども、イナゴやバッタも最近復活の兆しがあり、それにともないマメハンミョウが繁殖する機会も増えてきているのだそうです。
成虫になったマメハンミョウは、肉食じゃなくなり、草食性です(肉食のままでいてくれれば益虫扱いしてもらえたのに)。
名前のマメが示すように、マメ科の葉っぱを食い荒らすことが多いのだそうですが、ナス科やニンジンの葉もターゲットにするのだそうです。
!!!
そういえば、発芽したばかりのニンジンの芽が喰われているのか、どんどんなくなっている畑があるんです!
あれもマメハンミョウの仕業???
この畑ではマメ科の大豆やササゲをいっぱい植えているのですが、なぜかマメハンミョウはナス科ばかりを狙っています。
ひょっとすると、マメ科の作物にはすでにカメムシが先客としているので、棲み分けをしているのでしょうか?
トマトやナスは諦めましたが、ニンジンの発芽がマメハンミョウに食われているとしたら、頭の痛い問題です。
農薬以外でいい対策はないのかしら?
ナス科の作物では、でっかいクモが張った巣にマメハンミョウの死骸らしきものが数個ひっかかっていましたが、この程度ではあの大群に太刀打ちできません。
手でつかまえようとすると、飛び立たずに、ぽろりと下へ落ちるんですね。地面に落っこってやりすごすというタイプです。
天敵はいないのか?
バンカープランツはないのか?
嫌がる臭いとかはないのか?
なにか良い方法をご存じの方がいらっしゃいましたら、是非教えて下さい!
By M.T. | 17. 9月 2010 | 虫 | 3 Comments »
.…
áëàãîäàðþ….
.…
ñýíêñ çà èíôó!!…
.…
ñïñ!…