緊急時と平常時
地震後、初めて買い物に出かけました(今まで時間が無かった・・・)。
100均、ドラッグストア、大手スーパー、銀行ATM・・・。
12:20から停電かもしれないということで、11:30に閉店になるという100均に飛び込んだのが11:26ですから、超特急でのお買い物です。
スーパーの食料品売り場には、平日の真昼間にもかかわらず、たくさんの人が買い物に来ていました。男性が多いのが目立ちましたが、会社がお休みで買出しを頼まれた、なんてケースなのかもしれません。噂に聞くようにカップ麺などのコーナーはがらがら。レトルトカレーなどにも、お一人様一点限定の張り紙が。レジに並んだ人たちの買い物かごを見ると、だいたい三パターンに分かれます。お昼ごはんだけを買いにきた人、食材を買いに来た人、レトルト・インスタント食品を買いに来た人で、この三つ目のパターンが一番多そうでした。一番目と二番目は買い物かごの中身は少なめですが、三番目は山盛りに買いこんでいる人が多いようです。生鮮食材を調理している家庭では、停電で冷蔵庫での保存に不安が出てくるため、少量ずつこまめに補充しているのかもしれません。
食料も足りるとは言え、東北・北関東を産地とするものは、流通に乗らなくなるでしょう。魚介類なども東北の漁港を基地にしている漁船が多いため、流通がぐんと減ることが予想されています。(一番怖いのは、原発の状況がもっとひどいことになり、多くの土地が食料生産できなくなることですが・・・)
阪神大震災では、都市の間に入り組むように農地があったため、救援が届くまでそういう地元の野菜が被災者をサポートすることができた、という話を聞きました。緊急時には地元の食材が重要になってくるケースが少なくないと思います。そういう地元の食材もふだんから地元の人たちに支えられてこそ育っていけるもので、そういう意味で緊急時というものは平常時の延長にあるものなんだと思わせられます。
昨日はたそりあもガソリンの残りを気にしながらお野菜配達。
まずはECOMOへ。
ふだんは売れ残ったお野菜はこちらで引き取るのですが、しばらくは全量買取にさせてくださいとECOMOのスタッフさんから申し出がありました。多少古くなってもまだちゃんと食べられるお野菜、いつ誰かの役に立つかも分からない状況なので、と。
節電で薄暗い店内で、お客さんも少ないですが、ECOMOのスタッフの方々は頑張って働いていらっしゃいます。
そんなにたくさんではありませんが、地元の無農薬のお野菜があります。藤沢市、茅ヶ崎市など、お近くの方はご利用下さい。
それから、昨日は二軒のイタリアレストランにお野菜配達。
なんでも美味しく調理してしまう江ノ島のカフェジリーノさんは去年夏に開店したばかりのお店ですが、今回のことでお客様のキャンセルが続出しているそうです。
たまあにふらりとお野菜を持っていく、本厚木のフィーコディンディアさんも美味しいシチリア料理を出すお店ですが、やはりキャンセル続出で、それでもいつお客さんが来るかと準備しているそうです。
そういえば、ECOMO内のレストランploufもお客さんは少ないようでした。
こんな状況の時に外食なんてとても・・・と思われる方が多いのでしょう。
でも、ふっと思いました。
食べることは基本です。
地震が起きようと、停電になろうと、生きている限り食べていかなきゃいけないんです。
そこで、スーパーのレトルト食品を買いこんで食べるのなら、何日かに一度でもいい、近所のちゃんとしたお店でご飯を食べて栄養補給してもいいんじゃないか?
って思うんです。
こんな状況だからこそ、もし時間などに余裕のある方は、ちゃんとしたお店で外食されてみてはいかがでしょうか?
平常時に、その町の食文化を支えてきたお店も、こういう緊急時にいろんな方のサポートがなければ死活問題なんです。
停電でもやっておられるお店は少なくないかもしれません。
(現に、近所のレストラン併設の自然食品店は店の外で玄米おにぎり売りながら、レストラン?やってますよ、停電になるけど、やってますよ、と言ってました。たくましい・・・)