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落ち葉を集める日々

今年もおしせまってきました。
鵠沼の直売所も25日、クリスマスに最後の直売を終えました。
最後の野菜の出荷も28日に終りました。

後は、心やすらかに新年を迎えるだけ・・・

なわけないじゃん。

出荷はなくても、年末年始でも、やっぱり忙しいです。
ここ数日は落ち葉集めに走り回っています。

落ち葉はとっても大切です。
年が明けてからの苗作り、レタス、トマト、ナス、ピーマン、キュウリ、ズッキーニ、えとせとら。
これらの苗作りに実は大量の落ち葉が必要なんです。

トマトやナスなどの苗は普通ゴールデンウィークが終ってから畑に定植しますが、その頃までに定植できる苗を育てようと思ったら、2月とかに種蒔きしなきゃいけないんです。
2月、厳寒期。
中南米原産のトマトやインド原産のナスが、2月に種を蒔いてそのままでは育つわけがありません。
なんらかの形で保温してやらないと、発芽もしなければ、育ちもしません。
保温するためにはエネルギーが必要。
電気か、ガスか、太陽か、風力か・・・?
いえいえ、そのどれでもありません。
有機農家が苗作りによく利用するエネルギーは、発酵エネルギーなんです。
微生物にモノを分解させて、その時に生じる熱を育苗に利用しましょう・・・っていうのが、いわゆる踏み込み温床と呼ばれているものです。

枠を作って、その中に落ち葉と糠と水とを層にして積み上げ、ぎゅうぎゅうと踏みつけて圧縮したものです。
踏み込んでしばらくすると、落ち葉に付着しているたくさんの微生物が、糠を即効のエサにして、活動を始めます。
この時に発生する熱エネルギーで、温床はけっこうな温度になるのです。
下手すると、これではトマトの育苗には暑過ぎるよ、っていうくらい上がることもあります。
暑すぎず、寒すぎず、持続性がある・・・っていうのが、理想的なんですが、理想への道のりは遠いです。

まずは、落ち葉集め。

ほんとはもっと早く集めておけばよかったんですが、忙しくて忙しくて、落ち葉まで手が回らない日々が続いていました。
直売・出荷が途切れて、やっと落ち葉を拾いにいける・・・。
拾うっていったって、軽トラ何杯分か必要なので、けっこう大変です。
でも、今集めないと、落ち葉はどんどん減っていってしまう。
拾う先は、公園、霊園、お寺、神社などなど。
どこの公園にいい落ち葉がいっぱいあるか、どこなら軽トラを落ち葉の近くまで持っていきやすいか、仲間と情報交換しながら、あちこち回ります。

ちなみに育苗を終えた落ち葉は堆肥化され、翌々年の育苗用土になります。

電気もガスも使わず、最後は土になるまで利用する。
考えてみたら、とってもエコですね。
でもエコっていうのは、時に労力をともなうものなんです。
熊手とブルーシートでの落ち葉集め、糠と交互に入れて踏み込む作業、どちらもかなりの重労働です。

さて、今年が終るまでどれだけ集められるか?

By | 30. 12月 2010 | | 1 Comment »

One Comment

  1. lawrence より:

    .

    thank you….