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地震、その後

月曜日, 3月 14th, 2011

昨日のアグリス成城直売、無事終えました。
しかし、お客さんは少なく、売れ残り多数。野菜を買うどころではない方も多いのでしょう。

うららかな春の陽射しの成城学園前で野菜を売っていると、行きかう人々にはそれほど切迫感もなく、あれほどひどい地震があったなんて夢だったのかと思わせるような時間が流れていきました。

でも、帰ってくると、現実が待ち受けていました。

輪番停電。
関東一帯、グループ分けして、一日何時間か停電になります。
我が家は第一グループ。
今朝最初の停電になるはずでしたが、この時間帯の停電はとりあえず中止となりました。

冷蔵庫、フリーザー、停電になると心配なものは多いです。
うちはマンションなので、エレベーター、タワー駐車場も使えなくなります。

そして、ガソリン不足。
昨日我が家の車(ガソリン警告灯が点いている!)にガソリンを入れようとしたたそりあ夫が出向いたガソリンスタンドは完売で、ガソリンを入れられませんでした。
軽トラは地震直後に補充したので、しばらくはもちますが、ガソリン不足が長引くと深刻です。
我が家と畑への行き来も軽トラだし、離れた畑への作業は軽トラ無しにはなりたちません。
直売やECOMOなどへの出荷も軽トラが無いとできません。

幸い夏野菜の苗を育てている温床は、落ち葉の発酵熱を使ったもので、電気もガスもガソリンも不使用。
昔の人の知恵は、こんな時に偉大な力を発揮します。

今、私たちにできることは、ともかく野菜を育てて、売ることだけ。
それが続けられないような状況にならないでほしい、と祈るばかり。

アグリス成城直売、やります

土曜日, 3月 12th, 2011

明日のアグリス成城直売、やることに決まりました。

こんな状況ですが、こんな状況の時にこそお野菜などの日常食料品が大切という側面もあります。
近所のスーパーやドラッグストアでは、地震で商品が散乱するなどして、閉店せざるをえないところも多いようです。

今日も鵠沼直売用に用意したお野菜をECOMOに納品してきました。
せっかくのお野菜、できるだけ無駄にしたくありません。
特にこんな状況ですから。
被害のひどい北関東や千葉、長野などは、首都圏にお野菜を提供している地域でもあります。これから先、野菜の供給に影響が出てくることだって十分考えられます。

地産地消という言葉を安易に使うのは嫌いですが、何かあったときに、頼りになるのは地元の食材かもしれません。今回そういうことをひしひしと感じました。

地震と直売

土曜日, 3月 12th, 2011

ひどい地震でした。
というより今も現在進行中のようですが。
みなさん、大丈夫でしょうか?
たそりあ夫婦は、ちょうど畑に出ていたときで、無事でした。

この地震で津波警報が出ているため、今日の鵠沼の直売は中止となりました。
明日のアグリス成城直売は、どうなるかまだ不明です。
決まりしだい、こちらで連絡します。

よろしくお願いいたします。

13日はアグリス成城の直売です

水曜日, 3月 9th, 2011

3月13日(日)、成城学園前でお野菜を売る、アグリス成城の直売です。

日時:3月13日(日)10:00~14:00、

場所:アグリス成城入口

今回は端境期に突入、品数もいつもより少なめになるかもしれませんが、有機無農薬のお野菜、豆、お米、ハーブなど販売いたします。珍しい野菜もあるかもしれません。どうぞお立ち寄り下さい。

また、お野菜のお取り置きサービスも行っております。
お買い物したお野菜をお預かりし、直売終了後はアグリス成城売店でお渡しするサービスです(19:00まで)。
昼間お出かけのご予定がある方も是非行きがけにご利用下さい。

実は神奈川新聞に載りました

水曜日, 3月 9th, 2011

と言っても、たそりあが、じゃありません。
鵠沼有機野菜直売所が、です。

3月3日付けの神奈川新聞朝刊の産直情報のコーナーに紹介されました。

http://bazaar.kanaloco.jp/direct_sale/40836/

3月3日に載る・・・ということは、あらかじめ分かっていたので、ひょっとしたら、5日の鵠沼直売は、お客さんがものすご~くたくさん来て大変かも・・・野菜が足りるかしら? 人手が足りるかしら? と心配していたのですが、そんなことはありませんでした。

神奈川新聞を見て来られたお客さんもいらっしゃったのかもしれませんが、雰囲気としてはいつもの直売所と同じ。
ちょっとほっとしました。
お客さんが増えていくのはとっても嬉しいのですが、急に増えても見合うだけの野菜が無かったりすると、かえって申し訳ない気持ちになります。

実は鵠沼の直売所は年が明けてから、けっこういい感じなんです。
この直売所のお野菜を楽しみにして来てくださるお客さんが、確実に増えているという手応えがあります。
遠くから分かりやすいように看板を作ったり、生産者の側からお客さんに、野菜のこと、有機栽培のこと、農業のことをいろいろ知ってもらいたいと、週がわりで直売所だよりを配ったりしている、そういうところが少しずつ伝わっているのかもしれません。

お友達を連れてこられたり、口コミで聞いてこられたり、散歩の途中で偶然見つけて寄られたり、そういうふうに少しずつお客さんが増えていっているのが、とってもいい感じです。感謝、感謝。

二月はとう立ちを夢見る月

日曜日, 2月 20th, 2011

二月も半分以上が過ぎました。
端境期の不安がひしひしと押し寄せてきます。

冬は根菜の季節と言いますが、その根菜の殆どが三月になるのを待たずに、殆ど出せなくなります。
冬の間に養分を地下に蓄えて、じっと耐え忍んできた作物は、春になるといっせいに子孫繁殖の活動を始めます。
とう立ちし、花を咲かせ、実をつけ、種を充実させます。
そして、子孫繁栄のために、それまで堅実に蓄えてきた地下の養分を惜しむことなく使うのです。

緻密で、甘くて、旨みがあった根菜たちは、養分がどんどんと地上に吸い取られ、食感も味も変わってきます。
肉質は緻密だったものがすかすかになります。
ジューシーだったものが、乾いたようになってきます。
甘かったものも、甘くなくなります。
旨みも減ってきます。

作物の種類や品種によって、味の変わり方、食感の変わり方、変わる時期はまちまちですが、畑でとう立ちを気にしながら、毎日を過ごしていると、二月というのは、たとえとう立ちが目にはっきりと見えていなくても、植物は体の中で準備を始めている月なんだな・・・ということが否応なく分かります。
とう立ちはしていなくても、葉っぱの雰囲気が変わってきます。
新しい葉っぱが出てきます。
ロゼット状に寝そべっていたものが、垂直になろうとする気配がします。
地上に露出している地下部の肌の輝きが減ってきます。
どれもこれもがとう立ちを夢見て、ひそかにうごめいているんです。

美味しい野菜を作りたい、美味しい野菜を食べてもらいたい、という気持ちがあります。
その気持ちからすると、とう立ちの準備を始めて、味や食感の落ちてきた野菜は消費者に提供するべきじゃないんじゃないか・・・と揺れます。
でも、人間は限りある自然の中から、その時その時食べられるものを都合してきたので、いつでも最高に美味しいものを食べたいがために、ハウスで環境を調整したり、よそから運び込んだりするのは、人間の大きなエゴの一つなんだろうなという気持ちもあります。
その気持ちからすると、自然から食べ物を享受する側としての謙虚さをもうちょっと考えた方がいいんじゃないかな、自然から食べ物をもらうということを、こういう味や食感の変化も含めて、消費者にも知ってもらった方がいいんじゃないかな・・・と揺れます。

この揺れ動きの中で、このニンジンをまだ売ろうか、でも味がかなり落ちてきたからもう売るのをやめようか、すごく悩むんです。

二月は野菜がとう立ちを夢見る月。
二月は農家がジレンマに悩む月。

雪の重み 風の強さ

日曜日, 2月 20th, 2011

今年の冬は雪も降らない、雨も降らない、畑に潤いが欲しいよ~と思っていたら、冬型が緩んで先日雪が降りました。
天気予報ではほとんど想定していなかった雪に、野菜のこさえで遅くなったたそりあ夫は難渋したそうです。明けた翌日は、一面の・・・というには少々語弊があるものの、見渡す屋根々々は真っ白、路肩にも、走行中の車の屋根にも雪、雪、雪です。

積雪で怖いのは、ハウスの倒壊だそうです。
ビニール屋根に積もった雪の重みが屋根の直管パイプをひしゃげて押しつぶしてしまうと、せっかくのハウスも一夜にして使い物にならなくなります。
幸いそこまでの積雪ではなく、ハウスは無事。

胸をなでおろしてほっとしたのも束の間。
無事だろうかと見廻った畑の一つが、けっこう悲惨なことになってました。

ビニールトンネルの倒壊(?)

細い支柱をアーチに畝に並べて、その上にビニールをかけただけのシンプルなトンネルですが、それが雪の重みでつぶされていました。
アーチの支柱はなぎたおされるように、地面に這いつくばり、雪の重みに抗して立ち上がる力を持ちません。

幸い、ビニールの上に積もった雪をはらえば、枷をはずされたウサギのように、自力でアーチが復活します。
でも、復活しないところも数箇所。

そういうところでは、アーチの支柱が折れて、ビニールをつきやぶっているんです。
こういうところは支柱を取り替えて、修復する必要あり。

ついつい資材費をけちって、一番安いものを買ったのを後悔するのは、こういう時です。
なんで少々高いお金を出しても、もうちょっと太いがっしりとした支柱を使うか、身にしみて分かるのが、こういう時です。
就農一年生のお勉強です。

雪が積もった数日後、今度は土砂降りとともに強風が吹き荒れました。

今度は別の畑のビニールトンネルのビニールがはがされ、めくられました。
こちらは土砂降りで大量の水分を含んだ畑の土が液状化(?)したせいで、ビニールの端をおおっていた土盛りが緩んだせいじゃないかな、とたそりあ夫は考えているようです。
借りた畑がどういう性質を持つ畑か、身にしみて分かるのが、こういう時です。
就農一年生のお勉強は尽きることがありません。

ちなみに雪国では、ハウスの積雪対策として、冬の間はビニールをはがしておくのだそうです。
場合によっては、冬が来る前にハウスを解体し、春が来るとまたハウスを組み立てるということを毎年やったりもするのだそうです。

明日の鵠沼直売、中止です

金曜日, 2月 11th, 2011

寒いですね~。
雪、だいぶ降ってきましたね~。
場所によっては積もりそうなところもあります。
荒れ模様の天気が明日まで続きそう・・・

というわけで、明日の鵠沼の直売、残念ながら中止ということになりました。

楽しみにしていらした方、申し訳ありません。
この悪天候の中、収穫作業しなくてすんだのにはほっとしていますが、直売が中止になるのはやっぱり寂しいし、残念でなりません。

ちなみに、日曜日のアグリス成城の直売はやります。

13日は成城学園前でお野菜売ります

水曜日, 2月 9th, 2011

2月13日(日)、成城学園前でお野菜を売る、アグリス成城の直売です。

日時:2月13日(日)10:00~14:00、

場所:アグリス成城入口

アグリス成城さんのご厚意で、お野菜のお取り置きサービスをしていただけることになりました。
お買い物した野菜をそのままお預かりし、14:00を過ぎてもアグリス成城売店で受け取ることができます(19:00まで)。
昼間お出かけのご予定がある方も是非行きがけにご利用下さいませ。

旬の野菜情報 2010.2.8

火曜日, 2月 8th, 2011

やれ風邪だの怪我だのとうじうじ言っておりましたが、先日のブログを書いた後、とどめにどーんと風邪をひいてしまいました。
半日で38度まで上がった熱に、もしやインフルエンザ?と恐れおののいて、夜間診療所で検査してきましたが、結果はマイナス。どうも胃腸にくるタイプの風邪みたいです。
熱とお腹痛と頭痛とで、ほとんど食事もできず、ふらふらの私の代わりに、一人で収穫と出荷をするはめになった、たそりあ夫。ちゃんとセット野菜2種類作れるかどうか不安ですが、がんばってください、すんません。

幸い今日になって熱もだいぶ下がり、多少はPCの前などに座ってられるくらいになったので、この際、ずっとさぼっていた旬の野菜情報を更新してしまおうと。

大根は聖護院系の

国富大根

が、しばらく前から出てきています。
みずみずしくて、甘みのある、でっかい球形の大根です。煮物にも向きますが、薄くスライスすると、そのままサラダにもOK。スライスしてから時間が経つと味が落ちますので、食べる直前にスライスして下さい。
葉っぱもやわらかくみずみずしいので、じゃこなどと一緒に炒め物にすると美味しい。

ニンジンも種類がいくつか出てきました。地力の無い畑なので、小ぶりなものが多いのですが、味や香りは素晴らしいものが多いです。

White Belgian Carrot:欧米の白いニンジン。独特な香りが高く、甘みがあります。

Cosmic Purple Carrot:欧米の赤紫のニンジン。小さめですが、これも独特の香りがあります。

Lunar White Carrot:欧米の細長い白いニンジン。この冬のたそりあのニンジンの中でぴか一を争う一つ。ともかく香りと甘みがすごくいい。

St. Valery Carrot:やはり欧米のオレンジ系のニンジン。日本のニンジンに一番風味が近いかもしれませんが、それでもやっぱり違う。

Parisienne Carrot:フランスの小さい一口サイズのニンジン。オレンジ系で甘みが強い。

どれもこれも日本のニンジンとは違う香りが高く(ちょっと個性が強いものもありますが、非常に良い香りです)、甘みがあります。
生でかじっても、サラダにしてもいいですし、適当な厚さに切ってトースターなどで焼いても美味しいです。グリルというか焼き野菜ですね。
煮てもいいのかもしれませんが、煮るより焼く方が持ち味を引き出すような気がします。

根菜以外では

こぶ高菜

チーマディラーパ

こぶ高菜はカラシナの仲間ですが、1947年に中国から日本に伝わり、九州でずっと作られてきた野菜です。葉っぱの真ん中にこぶが出来るのが名前の由来。でも、全部の葉っぱにこぶがあるわけではありません。うちでは、こぶのある葉っぱの方が少ないです。
旨みの強い野菜で、特に葉柄の基の部分が美味しい。生でかじっても美味しい。
一般的にはお漬物にする野菜らしいのですが、炒め物にしても美味しいし、サラダにしてもいいと思います。

チーマディラーパ、イタリア野菜に詳しい方ならご存知のお野菜。蕪の一種の蕾菜なんです。
見かけは菜の花にちょっと似ています。味もちょっとほろ苦さがありますが、それ以外にも独特のなんともいえない風味というかくせがあります。このほろ苦さとくせのコンビネーションがなんともいえずたまりません。オリーブオイルで炒めたりすると美味しい。一度食べるとはまります。
イタリアのブーリア州では、このチーマディラーパをオレキエッテと呼ばれる耳たぶ状のパスタにからめて食べるのが定番なんだそうです。私はまだパスタと合わせてないのですが、この個性的な風味はなんとなくパスタとマッチしそうな気がします。