キュウリの威力
日曜日, 8月 14th, 2011田んぼの草取りをなんとか終え、中干しも終り、田んぼにはまた水が入りました。
これで田んぼは一段落(中干し終了後は田んぼの中に入ると、逆にイネの成長を阻害するので、もう草取りはできません)。
と思いきや、早くも出穂。
まわりの田んぼよりも早い出穂に、スズメの目がらんらんと輝いているようで、スズメ対策が必要になってきました。
畑も刈っても刈っても数日で元の木阿弥の雑草との闘い。
そんな中でも秋冬野菜の準備を始めていかなきゃなりません。
残暑厳しきこの頃、昼間の畑作業は大変です。
外にいるだけで、体力消耗するような暑さです。
作業していると、のどの渇きもハンパじゃなく、1L、2Lの水やお茶なんてすぐになくなります。
飲んでも、飲んでも、癒えぬこの渇き・・・。
そんな時、収穫してきたキュウリがあまりに美味しそうで、かじってみました。
美味しいっ!
冷えてないけど、美味しいっ!
しかも不思議なことに、あれだけ飲んでもおさまらなかった渇きがすぅっとひいていったんです。
あれ?
って感じです。
乾きだけじゃない、体の中まで染みていた消耗感がさぁっとおさまっていったんです。
まるで魔法みたい。
昔から瓜類は体を冷やすので、夏に食べると良いとか言います。
現代では、カリウムを含んでいるから体内の塩分を調整し、利尿作用でむくみを取るから・・・とかなんとか理屈が語られています。
冬瓜などは夏ばてに効果がある野菜ということで定評があります。
そんな効能も冷房の効いた部屋の中では単なる薀蓄に過ぎないのでしょうが、猛暑の陽射しの中でへとへとになった体で、一口キュウリをガリリと齧れば、瞬時に体が納得するのです。
キュウリって偉大!
ちなみにうちで作っているキュウリは、昔ながらの品種が多いので、スーパーで並んでいるようなこじんまりした体形のキュウリじゃありません。太くてでっかかったり、太くはないけどものすごく長かったりします。
キュウリに見えないからか、キュウリを買いたい人は素通りしていくことが多く、売れないことが多いのですが、昔のキュウリには昔なつかしいキュウリの味がぎゅっと詰まっています。
少し熟れて大きくなったキュウリ(お化けキュウリとも言われています)は、実はウリの味が豊富で、こっちの方が若いキュウリより美味しいという人が少なくありません。
わざわざお化けキュウリを求めてくる人もいるくらいです。
市場にはなかなか出回らない昔のキュウリや、お化けキュウリ、見かけたら是非試してみて下さい。