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Archive for the ‘野菜販売’ Category

神奈川県の農産物の放射能濃度は暫定基準値を下回っています。

土曜日, 3月 26th, 2011

今日の鵠沼の直売で、張り出した紙の文句です。

昨日、神奈川県のプレスリリースで発表された、神奈川県の農産物の放射能濃度は、いずれも暫定基準値を下回っていました。
でも、それらの放射能濃度は必ずしもゼロではありませんでした。

http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p163720.html

微量ながらも放射能汚染されている野菜。

これをどうするか、出荷すべきか、否か?
鵠沼の直売を中止すべきか、否か?

鵠沼直売メンバーの農家は悩んだ結果、暫定基準値以下である間は、直売はやろう

ということになりました。

原発がただならぬ事態の変化を見せる中、原発についても、放射能についてもド素人の農家の集団は、どうすべきか判断がつかないのが現状です。
いろんな人の意見を聞き、放射能の解説サイトを読み、結局分かったことは、

誰にもこうだ、ああだ、と決められないのではないか?

ということでした。

もちろん放射能汚染がもっと高いレベルになってくれば、話は違ってきます。
しかし、低量被爆がどういう影響を及ぼすのか、実はまだ定説がない、さまざまな説があるけど決着がついていない、あるいは僅かなリスクに対してこういう態度をとるべきだという指針めいたものは誰も示すことができないのが現状なのではないか・・・。

もう一つ共通にある認識が、

まあ、大人はしゃあないわな。

暫定基準値以下という微量の放射能汚染、不安はあっても、その不安の上に胡坐をかき、贅沢な文明、贅沢な文化を享受してきた大人は、ある意味そういう状況を受け入れるべきではないか・・・

という考えです。

ただ、子供にはできるだけ安全なものを食べてもらいたい。

子供やこれから子供を持つであろう若い人には、できるだけ安全なものを食べてもらいたい。

これも我々の共通の気持ちでした。

とはいえ、一人一人に対して、ああせえ、こうせえと言える立場ではなく、どういう野菜を食べるか、どういう野菜を買うかは、消費者の判断にゆだねる、我々はできるだけ情報は開示はするけど、それ以上のことは今はできない。

で、冒頭の紙(他に野菜は洗ってくださいとか、そういう注意事項も書いてあります)を張り出して、直売を始めました。

いつものように野菜を買いに来てくださるお客さん多数。
励ましてくださる方。
差し入れして下さる方。

でも、終ってみると、やっぱりお客さんは減っているという実感がありました。
特にいつも子供連れで来られるような方、若い方が今日はあまり来られなかったようです。

実は、これ、ほっとしました。
もし、他所で、うちよりもさらに安全な野菜が手に入るのなら、是非そちらをお子さんには食べさせてほしい。
ここよりももっと安全なところに逃げ出せるのなら、逃げ出してほしい。
(実際に、まわりでも妻子を疎開させた、家族で西に引っ越したなど、あれこれ聞きます。)

そうは割り切っていても、ちょっと寂しい気持ちです。
いつものような直売所に戻る日がいつか来るのかしら?
屈託なく、美味しさだけを考えて、野菜を売れる日がいつか来るのかしら?

地震後の鵠沼直売で

日曜日, 3月 20th, 2011

昨日は地震後、初めての鵠沼直売。
どうなるだろうか?
お客さん、来るだろうか?

不安に思って強風の中、用意した直売所には、いつもどおりの常連さんたちが9:30からぞくぞくとお野菜を買いに来てくれました。

大変なときだけど、頑張ってね
という励ましをいただいたり、
直売所だより、面白く読んでます
と声をかけていただいたり、
いつもよりお客さんとの会話の多い直売でした。

たそりあにとって、とりわけ嬉しかったのが、いつも母娘で来られるお客さん。
たそりあはお野菜それぞれに、ごくごく簡単な野菜の説明、食べ方の説明のラベルをつけているのですが、今まで買ったいただいたお野菜のラベルの裏に、そのお野菜を食べた感想や、どうやって食べたかなどのコメントを書いたものを、直売所で私に手渡してくれたのです。
いや、もう、ほんとに、ほんとに、嬉しかったです。
育ててきたお野菜を売る、お野菜について自分の持っているものを発信する、それに応えが帰ってくる。
こんな嬉しいことはありません。
うちに帰ってからも、この20枚近くの紙片を何度も読み直しています。

コメントの中に、最近ちょっとしたてみやげに直売所のお野菜が活躍している、という一文がありました。
お友達へのそのてみやげを発端に、直売所の話や、野菜の話、食や健康や環境のことまで、いろいろと話がはずむそうです。
ささやかな直売所のお野菜が、そこまでひろがりを持っている、そんな大きな力を持っているのだと知って、感激するやら、嬉しいやら。

でも、嬉しい話ばかりではありません。
このコメントを下さったお客さんは東北のご出身、ご実家が宮城県であるだけでなく、仙台空港の近くにお住まいのお姉さんが今回の地震で被災されたそうです。無事を確認できたものの被災地から脱出することもままならぬ避難生活を送っておられるとか。

また、今回の直売所の目玉(?)の一つは、もち米粉でした。
師匠の農場で作ったもち米の粉。もともとあまり人気のない商品ですが、今回はこの粉で作ったゆべしを試食に出してみました。そして、ゆべしのレシピ(すっごく簡単にできるんです)も用意しました。このゆべしが人気で、もち米の粉は完売。

ところで、このゆべし、もとは直売所の常連さんから教わったレシピなんです。
東北地方の胡桃の入ったゆべしを直売所に差し入れしてくれて、レシピも教えてくれた常連さん、地震前まで毎週来られていたのが、昨日は来られませんでした。
東北がご出身と伺っていたので、やはりこの地震で、とても直売所に来れるような状況じゃないのかも、と。

被災されている方が、一日でも早く、少しでも落ち着ける場所に移れますように、心から願わずにいられません。

なお、昨日の直売の売上の10%を義援金として、日本有機農業研究会事務局の被災対策の窓口に送らせていただきます。
(昨日の売上の10%+募金箱に集まった金額は、¥9,470になりました)
日本有機農業研究会事務局の被災対策の窓口については、こちらをご参照下さい。

http://www.joaa.net/moyoosi/mys-90-0317.html

募金いただいた皆様、励ましや心遣いを下さった皆様、そして直売所にお野菜を買いにきて下さった皆様、どうもありがとうございました。

鵠沼直売、再開

金曜日, 3月 18th, 2011

明日の鵠沼直売、やります。

先週の鵠沼直売は地震直後で、大津波警報が出ており、中止になりました。
今週はガソリンが不安な状況ではありますが、なんとかやれそうだし、やりたいと仲間の農家で話し合って、やることに決まりました。

よろしくお願いいたします。

なお、いつも野菜を出荷していたECOMOさんは、しばらく休店ということになりました。
再開のめどは今のところたっていないようです。

一日も早く、元のようにお野菜を売れる日がくることを祈って・・・
とりあえずはできる範囲で頑張ります。

緊急時と平常時

水曜日, 3月 16th, 2011

地震後、初めて買い物に出かけました(今まで時間が無かった・・・)。
100均、ドラッグストア、大手スーパー、銀行ATM・・・。
12:20から停電かもしれないということで、11:30に閉店になるという100均に飛び込んだのが11:26ですから、超特急でのお買い物です。

スーパーの食料品売り場には、平日の真昼間にもかかわらず、たくさんの人が買い物に来ていました。男性が多いのが目立ちましたが、会社がお休みで買出しを頼まれた、なんてケースなのかもしれません。噂に聞くようにカップ麺などのコーナーはがらがら。レトルトカレーなどにも、お一人様一点限定の張り紙が。レジに並んだ人たちの買い物かごを見ると、だいたい三パターンに分かれます。お昼ごはんだけを買いにきた人、食材を買いに来た人、レトルト・インスタント食品を買いに来た人で、この三つ目のパターンが一番多そうでした。一番目と二番目は買い物かごの中身は少なめですが、三番目は山盛りに買いこんでいる人が多いようです。生鮮食材を調理している家庭では、停電で冷蔵庫での保存に不安が出てくるため、少量ずつこまめに補充しているのかもしれません。

食料も足りるとは言え、東北・北関東を産地とするものは、流通に乗らなくなるでしょう。魚介類なども東北の漁港を基地にしている漁船が多いため、流通がぐんと減ることが予想されています。(一番怖いのは、原発の状況がもっとひどいことになり、多くの土地が食料生産できなくなることですが・・・)
阪神大震災では、都市の間に入り組むように農地があったため、救援が届くまでそういう地元の野菜が被災者をサポートすることができた、という話を聞きました。緊急時には地元の食材が重要になってくるケースが少なくないと思います。そういう地元の食材もふだんから地元の人たちに支えられてこそ育っていけるもので、そういう意味で緊急時というものは平常時の延長にあるものなんだと思わせられます。

昨日はたそりあもガソリンの残りを気にしながらお野菜配達。
まずはECOMOへ。
ふだんは売れ残ったお野菜はこちらで引き取るのですが、しばらくは全量買取にさせてくださいとECOMOのスタッフさんから申し出がありました。多少古くなってもまだちゃんと食べられるお野菜、いつ誰かの役に立つかも分からない状況なので、と。
節電で薄暗い店内で、お客さんも少ないですが、ECOMOのスタッフの方々は頑張って働いていらっしゃいます。
そんなにたくさんではありませんが、地元の無農薬のお野菜があります。藤沢市、茅ヶ崎市など、お近くの方はご利用下さい。

それから、昨日は二軒のイタリアレストランにお野菜配達。
なんでも美味しく調理してしまう江ノ島のカフェジリーノさんは去年夏に開店したばかりのお店ですが、今回のことでお客様のキャンセルが続出しているそうです。
たまあにふらりとお野菜を持っていく、本厚木のフィーコディンディアさんも美味しいシチリア料理を出すお店ですが、やはりキャンセル続出で、それでもいつお客さんが来るかと準備しているそうです。
そういえば、ECOMO内のレストランploufもお客さんは少ないようでした。

こんな状況の時に外食なんてとても・・・と思われる方が多いのでしょう。
でも、ふっと思いました。
食べることは基本です。
地震が起きようと、停電になろうと、生きている限り食べていかなきゃいけないんです。
そこで、スーパーのレトルト食品を買いこんで食べるのなら、何日かに一度でもいい、近所のちゃんとしたお店でご飯を食べて栄養補給してもいいんじゃないか?
って思うんです。
こんな状況だからこそ、もし時間などに余裕のある方は、ちゃんとしたお店で外食されてみてはいかがでしょうか?
平常時に、その町の食文化を支えてきたお店も、こういう緊急時にいろんな方のサポートがなければ死活問題なんです。
停電でもやっておられるお店は少なくないかもしれません。
(現に、近所のレストラン併設の自然食品店は店の外で玄米おにぎり売りながら、レストラン?やってますよ、停電になるけど、やってますよ、と言ってました。たくましい・・・)

地震、その後

月曜日, 3月 14th, 2011

昨日のアグリス成城直売、無事終えました。
しかし、お客さんは少なく、売れ残り多数。野菜を買うどころではない方も多いのでしょう。

うららかな春の陽射しの成城学園前で野菜を売っていると、行きかう人々にはそれほど切迫感もなく、あれほどひどい地震があったなんて夢だったのかと思わせるような時間が流れていきました。

でも、帰ってくると、現実が待ち受けていました。

輪番停電。
関東一帯、グループ分けして、一日何時間か停電になります。
我が家は第一グループ。
今朝最初の停電になるはずでしたが、この時間帯の停電はとりあえず中止となりました。

冷蔵庫、フリーザー、停電になると心配なものは多いです。
うちはマンションなので、エレベーター、タワー駐車場も使えなくなります。

そして、ガソリン不足。
昨日我が家の車(ガソリン警告灯が点いている!)にガソリンを入れようとしたたそりあ夫が出向いたガソリンスタンドは完売で、ガソリンを入れられませんでした。
軽トラは地震直後に補充したので、しばらくはもちますが、ガソリン不足が長引くと深刻です。
我が家と畑への行き来も軽トラだし、離れた畑への作業は軽トラ無しにはなりたちません。
直売やECOMOなどへの出荷も軽トラが無いとできません。

幸い夏野菜の苗を育てている温床は、落ち葉の発酵熱を使ったもので、電気もガスもガソリンも不使用。
昔の人の知恵は、こんな時に偉大な力を発揮します。

今、私たちにできることは、ともかく野菜を育てて、売ることだけ。
それが続けられないような状況にならないでほしい、と祈るばかり。

地震と直売

土曜日, 3月 12th, 2011

ひどい地震でした。
というより今も現在進行中のようですが。
みなさん、大丈夫でしょうか?
たそりあ夫婦は、ちょうど畑に出ていたときで、無事でした。

この地震で津波警報が出ているため、今日の鵠沼の直売は中止となりました。
明日のアグリス成城直売は、どうなるかまだ不明です。
決まりしだい、こちらで連絡します。

よろしくお願いいたします。

実は神奈川新聞に載りました

水曜日, 3月 9th, 2011

と言っても、たそりあが、じゃありません。
鵠沼有機野菜直売所が、です。

3月3日付けの神奈川新聞朝刊の産直情報のコーナーに紹介されました。

http://bazaar.kanaloco.jp/direct_sale/40836/

3月3日に載る・・・ということは、あらかじめ分かっていたので、ひょっとしたら、5日の鵠沼直売は、お客さんがものすご~くたくさん来て大変かも・・・野菜が足りるかしら? 人手が足りるかしら? と心配していたのですが、そんなことはありませんでした。

神奈川新聞を見て来られたお客さんもいらっしゃったのかもしれませんが、雰囲気としてはいつもの直売所と同じ。
ちょっとほっとしました。
お客さんが増えていくのはとっても嬉しいのですが、急に増えても見合うだけの野菜が無かったりすると、かえって申し訳ない気持ちになります。

実は鵠沼の直売所は年が明けてから、けっこういい感じなんです。
この直売所のお野菜を楽しみにして来てくださるお客さんが、確実に増えているという手応えがあります。
遠くから分かりやすいように看板を作ったり、生産者の側からお客さんに、野菜のこと、有機栽培のこと、農業のことをいろいろ知ってもらいたいと、週がわりで直売所だよりを配ったりしている、そういうところが少しずつ伝わっているのかもしれません。

お友達を連れてこられたり、口コミで聞いてこられたり、散歩の途中で偶然見つけて寄られたり、そういうふうに少しずつお客さんが増えていっているのが、とってもいい感じです。感謝、感謝。

旬の野菜情報にルタバガを忘れていました

木曜日, 2月 10th, 2011

先日の「旬の野菜情報 2010.2.8」にルタバガを載っけるのを忘れていました。

ルタバガ

聞き慣れない名前だと思います。

スウェーデン蕪
スウェード

という名前の方が、まだしも耳にされた方がいらっしゃるかも。

蕪のようで蕪にあらず。
カブとキャベツが交雑してできたとか、
セイヨウアブラナの変種らしいとか、
いろいろ言われていますが、出自はよく分かっていないようです。

葉っぱはキャベツ的で、味もキャベツによく似ているのですが、根っこが太り、まるで無骨な蕪のようにでっかくなるんです。
この根っこを食べるんですが(葉っぱも食べられます)、これが美味しい。
煮るとかよりもやっぱり焼くのが美味しい根菜です。
グリルするとか、焼き芋ならぬ焼きルタバガを作ると、寒さで甘みを増したルタバガはほんと~に美味しい。
なんでこんな美味しい野菜が今まで日本で殆ど知られていなかったのか?

ルタバガは寒さに強い野菜で、北部ヨーロッパで昔から作られてきた根菜です。
品種もいろいろあるようで、ものによっては家畜の餌としての利用がもっぱらの品種もあったのではと思います。ルタバガの説明に家畜の餌というキーワードを見かけたことがありますから。そういうところから日本への導入が躊躇されたのかも。
また、ドイツでは第一次世界大戦中に「ルタバガの冬」と呼ばれる食糧難の冬があり、人々はルタバガで飢えをしのいだ、その経験のある人たちはルタバガなんかもう金輪際食いたかねえとルタバガを敵視し、実際にルタバガの生産量が減ったといういきさつがあるのだそうです(日本の戦中戦後を経験してきた人たちがもう一生サツマイモなんか食いたくねえと言うに近いものがありますね)。

でも、品種によるのかもしれませんが、ルタバガは美味しいです。
実は直売所でもひそかな人気。
グリルしたルタバガを試食で出したら、「甘い!美味しい!」と買ってゆかれるお客様が続出。
ふつう、こういう見たことのない野菜、見ためも全然きれいでないし、大きくもないし(うちの畑の地力が無いせいです・・・)、という野菜は売れ残り率が高いのですが、試食の威力でほぼ完売のことが多いです。

今回作ったのは2品種:

Laurentian Rutabaga

Champion A Collet Rouge Rutabaga

Laurentian の方がちょっとさっぱりめの風味、Champion ・・・の方が甘みが強いことが多いようです。
残念ながら、今年ルタバガははっきり言って不作です。収穫量は非常に限られているので、機会がありましたら、一期一会の気持ちでお試し下さい。

13日は成城学園前でお野菜売ります

水曜日, 2月 9th, 2011

2月13日(日)、成城学園前でお野菜を売る、アグリス成城の直売です。

日時:2月13日(日)10:00~14:00、

場所:アグリス成城入口

アグリス成城さんのご厚意で、お野菜のお取り置きサービスをしていただけることになりました。
お買い物した野菜をそのままお預かりし、14:00を過ぎてもアグリス成城売店で受け取ることができます(19:00まで)。
昼間お出かけのご予定がある方も是非行きがけにご利用下さいませ。

旬の野菜情報 2010.2.8

火曜日, 2月 8th, 2011

やれ風邪だの怪我だのとうじうじ言っておりましたが、先日のブログを書いた後、とどめにどーんと風邪をひいてしまいました。
半日で38度まで上がった熱に、もしやインフルエンザ?と恐れおののいて、夜間診療所で検査してきましたが、結果はマイナス。どうも胃腸にくるタイプの風邪みたいです。
熱とお腹痛と頭痛とで、ほとんど食事もできず、ふらふらの私の代わりに、一人で収穫と出荷をするはめになった、たそりあ夫。ちゃんとセット野菜2種類作れるかどうか不安ですが、がんばってください、すんません。

幸い今日になって熱もだいぶ下がり、多少はPCの前などに座ってられるくらいになったので、この際、ずっとさぼっていた旬の野菜情報を更新してしまおうと。

大根は聖護院系の

国富大根

が、しばらく前から出てきています。
みずみずしくて、甘みのある、でっかい球形の大根です。煮物にも向きますが、薄くスライスすると、そのままサラダにもOK。スライスしてから時間が経つと味が落ちますので、食べる直前にスライスして下さい。
葉っぱもやわらかくみずみずしいので、じゃこなどと一緒に炒め物にすると美味しい。

ニンジンも種類がいくつか出てきました。地力の無い畑なので、小ぶりなものが多いのですが、味や香りは素晴らしいものが多いです。

White Belgian Carrot:欧米の白いニンジン。独特な香りが高く、甘みがあります。

Cosmic Purple Carrot:欧米の赤紫のニンジン。小さめですが、これも独特の香りがあります。

Lunar White Carrot:欧米の細長い白いニンジン。この冬のたそりあのニンジンの中でぴか一を争う一つ。ともかく香りと甘みがすごくいい。

St. Valery Carrot:やはり欧米のオレンジ系のニンジン。日本のニンジンに一番風味が近いかもしれませんが、それでもやっぱり違う。

Parisienne Carrot:フランスの小さい一口サイズのニンジン。オレンジ系で甘みが強い。

どれもこれも日本のニンジンとは違う香りが高く(ちょっと個性が強いものもありますが、非常に良い香りです)、甘みがあります。
生でかじっても、サラダにしてもいいですし、適当な厚さに切ってトースターなどで焼いても美味しいです。グリルというか焼き野菜ですね。
煮てもいいのかもしれませんが、煮るより焼く方が持ち味を引き出すような気がします。

根菜以外では

こぶ高菜

チーマディラーパ

こぶ高菜はカラシナの仲間ですが、1947年に中国から日本に伝わり、九州でずっと作られてきた野菜です。葉っぱの真ん中にこぶが出来るのが名前の由来。でも、全部の葉っぱにこぶがあるわけではありません。うちでは、こぶのある葉っぱの方が少ないです。
旨みの強い野菜で、特に葉柄の基の部分が美味しい。生でかじっても美味しい。
一般的にはお漬物にする野菜らしいのですが、炒め物にしても美味しいし、サラダにしてもいいと思います。

チーマディラーパ、イタリア野菜に詳しい方ならご存知のお野菜。蕪の一種の蕾菜なんです。
見かけは菜の花にちょっと似ています。味もちょっとほろ苦さがありますが、それ以外にも独特のなんともいえない風味というかくせがあります。このほろ苦さとくせのコンビネーションがなんともいえずたまりません。オリーブオイルで炒めたりすると美味しい。一度食べるとはまります。
イタリアのブーリア州では、このチーマディラーパをオレキエッテと呼ばれる耳たぶ状のパスタにからめて食べるのが定番なんだそうです。私はまだパスタと合わせてないのですが、この個性的な風味はなんとなくパスタとマッチしそうな気がします。