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再び失敗したピザ生地

火曜日, 11月 16th, 2010

日曜日の有機農業まつりは、無事盛況に終わったみたいです。

みたいです・・・って他人事みたいなんですが、

なにせ始まってから、終盤近くまで、会場に背を向けて、ひたすらピザ生地を成形するという作業に明け暮れていたんです。
たそりあ夫はたそりあ夫で、これまた始まってから、終盤近くまで、会場に背を向けて、石窯とピザ生地のご機嫌をとり続けるという作業に明け暮れていました。しかも、こちらは背中に「ピザ食べたいよ~」「おなかすいたよ~」という子供たちからのプレッシャーつきです。

そして、今回もピザ生地、失敗しちゃいました。
発酵具合は良かったんですが、水分がやたら多い生地を作ってしまいました。自分でもなんでこんなに水を入れたのかよく分かりません。分かりませんが、確かに多すぎる水分量を量って入れた記憶があります。
御しがたい生地はうまくひろがってくれず、やっとひろげても石窯の中ですぐに縮まろうとします。その結果、ふちがこんもりと高くなって、黒こげ気味、中は生焼け気味という、お客様には出せないB品がいっぱい生産されてしまいました。
生地に失敗した私の責任です。どうも済みませんでした。
(でも、味的には未来塾よりは美味しいピザ台だったと思います。)

でも、おかげさまでいろんな方に声をかけていただきました。

フェンネルを買って下さった方、ありがとうございました。餃子、うまくできましたか?
去年師匠の農場にお持ちしたシュトーレンを覚えていて下さった方、ありがとうございました。
パン生地の配合をお教えした方には、ちょっと間違ったことを教えてしまいました。
ドライ・イーストで中種を作る時には、室温じゃなくって、(最初30分くらいは室温でもいいかもしれないけど)冷蔵庫に入れておいて下さい。ドライ・イーストは発酵力が非常に強いので、一日かけて種を作る時には、温度の低いところに置く必要があります。

ひたすらピザ成形に明け暮れていた一日だったので、お声をかけてくださった方にもろくに対応できなくってごめんなさい。

しかし・・・やっぱり疲れました。

疲れたけれど、季節は待ってくれない。初霜が降りても不思議ないこの寒さ到来の中で、本来は11月上旬にやっておかなきゃいけないこと山積みで、作業に追われています。

直売所で教わったレシピ 冬瓜とバジル

月曜日, 11月 8th, 2010

昨日はアグリス成城の直売でした。
それと、こちらではご紹介しなかったんですが、辻堂の海浜公園で行われた辻波市でも直売をやってきました(こっちはたそりあ夫にまかせっきりだったので、詳細を把握しないままに当日が来てしまい、ブログに載せそこねてしまいました・・・済みません)。

辻波市は、師匠の農園をはじめとする、藤沢市の有機農家数軒とのジョイント直売。
うちは二つの直売かけもちだったので、野菜だけ師匠に託してお願いしてきました。さらに師匠の農場の研修生に、ハーブのレシピもしっかりとレクチャーして、売り込んでもらいました。
大規模なイベントだったそうで、ハーブの売り口上も素晴らしく、売れ行きがものすごく良かった辻波市。

反して、アグリス成城の方は、今回雨の日のツバメ状態でした。
なぜか人通りが異様に少ない一日で、それに比例する売上。
まあ、直売というのは、けっこう波があるものです。

お客さんが少なく、暇な時間が多いと、直売参加者でいろんな話をします。
野菜の品種の話や、野菜のレシピの話もけっこう出てきます。

今回直売所で教わったレシピは冬瓜のレシピと、バジルの保存法です。

冬瓜のレシピは、宮古島由来のものです。
大根の桂剥きのように、うす~くスライスした冬瓜と、マグロのぶつ切りかなんかに、醤油を混ぜて、ざっくりと混ぜ合わせて食べるんだそうです。
マグロの代わりにシーチキンを使っても美味しいとか。
冬瓜といえば、煮込み料理とかあんかけとか、そういうイメージが強かったのですが、こういうサラダ感覚のレシピは面白い。今度是非やってみたい。

バジルはジェノベーゼ・ペーストというのが有名です。
バジルと松の実とパルジャミーノレジャーノとオリーブオイルでしたっけ。全部細かくして混ぜ合わせてという、とても美味しいペーストですが、これは材料もなかなか高価だし、作るのも少々めんどくさい。

今回教えていただいたのは、バジルのみじん切り、ニンニクのみじん切り、唐辛子のみじん切り、をまとめてオリーブオイルにつけこんでおくという保存法です。バジルが空気に触れないよう、オリーブオイルを多めにするのがポイントです。
冷蔵庫で保存するのですが、こうしておくと、オリーブオイルが冷えてかたまって、けっこう長期に保存できるのだとか。
これは、かなり気軽な保存法。使う時は、そのままオリーブオイルごと使えばいいんでしょうね。唐辛子無しのバージョンでもできるのかな?
これも試してみたい。

ちなみに、うちでは、唐辛子を刻んだものをナンプラーに漬けて保存しています。
ナンプラーでなくて、お酢に入れて保存するというのも昨日教わりました。

毎日のお惣菜のレシピだけじゃなくって、たくさん採れた時の野菜やハーブの保存っていうのも、けっこう大事なんですね。
少しずつ勉強してゆかなきゃと思っている今日この頃です。

ローズゼラニウムはいかが?

月曜日, 11月 8th, 2010

そろそろ初霜の季節になってきました。
まだ数日は大丈夫そうですが、初霜が降りる前に寒さに弱いハーブ類の鉢上げをやらねばなりません。
レモングラス、レモンバーベナ、ローズゼラニウム・・・。

そう、たそりあではローズゼラニウムなるものを育てていたのですが、どういうふうに使えばいいのかよくわからず、今までほとんど出荷していませんでした。
でも、ここにきて、初霜のささやきが遠くから聞こえるような日々、焦りが出てきました。
ローズゼラニウムは鉢上げする時に、繁った枝葉を切り詰めなきゃいけないんですが、その剪定した葉っぱは売れないだろうか?
売りたい!
そのためには、お客さんにアピールするようなレシピを考え出さなきゃ!

ローズゼラニウムは、ハーブの本などを見ると、飲み物の香りづけに使ったり、ケーキに張り付けて焼いたり、クッキー生地に混ぜ込んで焼いたりするんだそうです。

たそりあ妻も、決して夏の間、手をこまねいていたわけではありません。

飲み物に入れてみました(なんに入れたかは忘れちゃった)。でも、美味しくなかった。
クッキー生地に細かく刻んだローズゼラニウムを混ぜて、ローズゼラニウム・クッキーを焼いてみたこともあります。
でも、量の問題か、焼き方の問題か、うまくいきませんでした。焼き立てはなんとなくバラの香りがするようなのですが、時間が経つとよく分からなくなっちゃいました。
ケーキなんかは、とてもじゃないけど焼いてる暇はありません。

そんなこんなで、ローズゼラニウムのレシピは何一つ開発されないまま、11月を迎えてしまったのです。

これではいけないと、ふたたび、ローズゼラニウムを一枝持ち帰り、インスピレーションのおもむくまま料理してみることに・・・。

まずは、飲み物。
紅茶が合うんじゃなかろうかと、紅茶のティーバッグとローズゼラニウムの葉を一枚、カップに入れて、熱湯を注ぎます。
できあがったバラの香りの紅茶はなかなかいいです。

でも、実はこの後の二番煎じの方がさらに美味しかったんです。二番煎じの紅茶を煎れる時にローズゼラニウムの葉も一緒にすると、バラの香りがきわだって、非常にバランスの良い飲み物ができました。一煎めは紅茶の香りが強すぎたんでしょうね。
二番煎じの紅茶に、ローズゼラニウムでバラの香りをつけるのがオススメです。

そして、ケーキ。
もちろん、オーブンで焼くちゃんとしたケーキは、ふだん作りなれてないし、暇もありません。
そこで思いついたのがホットケーキ。フライパンで簡単に焼けるホットケーキに、ローズゼラニウムの葉を張り付けて焼いてみたらどうだろうか?
フライパンに油を敷いて熱し、そこにローズゼラニウムの葉を並べます。その上からホットケーキの種を流して焼きます(両面)。
盛り付ける時は、もちろん葉っぱのついた側を上にします。
ローズゼラニウムの葉っぱがちりばめられた、見た目にすごくお洒落なホットケーキの出来上がり。
しかも、メープルシロップやバターの香りに混じって、ほわっとバラの香りが漂ってきます。

こうやって試していると、気が付くことがあります。
ローズゼラニウムの生の葉っぱは、確かにバラの良い香りがするんですが、同時にゼラニウム特融のちょっとくせのある草のにおいも混じっているんです。
ところが、葉を加熱すると(特に焼くと)、このくせのある草のにおいは消えて、バラの香りだけが残る感じになります。
ただ、加熱をしすぎると、バラの香りも揮発しちゃいそうです。

加熱はするけど、バラの香りは逃さず、うまく閉じ込めておく、そういう調理が向いているのかも。
では、てんぷらはどうだろうか?
衣をつけて、さっと揚げれば、バラの香りだけが衣に閉じ込められて残るんじゃないだろうか?

そこでやってみました。
バラの香りなんだから、普通のてんぷらじゃなくって、甘い味付けの揚げ菓子の方向が合いそうです。
小麦粉と水だけで簡単な衣を作ります。さらさらじゃなくって、ちょっと小麦粉多めのねっとり衣。これに砂糖を適量混ぜておきます。
適当にちぎったローズゼラニウムの葉っぱや葉柄をくぐらせて、まわりにしっかりと衣をつけます。
少し高めの揚げ油で、さっと揚げます。
のろのろと揚げてると、バラの香りも飛んじゃうんじゃないかと思ったので、短時間でさっと揚げてみました。

いや、このてんぷら、美味しかったです。
さくっとかじると、バラの香りが漂い出て、ほんのりと甘くて、品が良く、しかも他では決してお目にかかったことがないような揚げ菓子でした。
もちろん、衣はもっとちゃんとしたフリッターの衣(泡立てた卵白を混ぜたりするようなやつ)にしてもいいと思います。
ローズゼラニウムのてんぷら、揚げ菓子、ベニエ、フリッター・・・なんと呼べばいいのか、よく分かりませんが、ともかくこれは超オススメです。

ECOMOや昨日の直売でも、レシピつきで売ってきましたが、今年はもうすぐに販売終了となってしまいます。
もし、お見かけしたら、是非バラの香りを堪能して下さい。

「有機農業まつり in 藤沢」のお知らせ

水曜日, 11月 3rd, 2010

本日四つ目の記事です。
明日っからまた畑や直売所に缶詰なので、できるだけ更新しときます。

毎週土曜日の鵠沼の直売、これは実は一年前から師匠の農場で研修して、その近辺に就農した農家が集まって開いている直売所なんです。
ちょうど一周年にもなることだし、この直売所で収穫祭みたいなものをやってみようということになって、結局「収穫祭」という名前ではなく、「有機農業まつり in 藤沢」という名称で、イベントをやることにしました。

以下、まつりの詳細は、直売所発起人のやさいだ農園からのコピペです。

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「有機農業まつり in 藤沢」

日時:2010年11月14日(日)  11時~15時 (麦まき体験希望者は9:00~)

場所:やさいだ農園 稲荷畑 (こちらです)

参加農園:
相原農園、あんしんファーム、湘南元気野菜、農園たそりあ、にこにこ農園、やさいだ農園、遊亀農園

イベント内容
*麦蒔き体験(9:00~) 参加希望者は事前に参加人数をお知らせ下さい。
*お米の脱穀体験
*サツマイモのツルでのリース作り
*縄結い体験
*輪投げ
*有機農家による有機米・野菜ふんだんな出店(つきたて餅、焼き芋、石窯ピザ、野菜汁など)
*無添加ランチ「Vegiko]さんも有機野菜特別メニューで出店
*有機野菜直売所
*ヤギさん、羊さんも来ちゃいます

アクセス:
善行駅(小田急江ノ島線)よりバス(湘南ライフタウン線)で中央卸売市場下車 徒歩10分
又は
平塚、茅ヶ崎、辻堂よりバス(用田行きなど)で引地橋下車 徒歩15分

駐車場は特に用意していませんが、お車でお越しの方はご相談下さい。
駐輪場はご用意しています。(鵠沼有機直売所から自転車で15分ほど)

雨天中止です。
中止の場合、早朝にこのブログで連絡します。

お問い合わせ: 
E-mail:yasada@yasaidafarm.com
Tel: 080-3545-7167 (やさいだ農園 矢定(やさだ))

会費、体験参加費はありません。(出店は有料)
どなたでも参加できちゃいます。

有機農業、野菜に興味がある方も、純粋にお祭り気分を味わいたい方も、
みなさん11月14日にやさいだ農園にご集合願います!

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実は、この日、近くの市場で年に一回の大イベントがあるらしく
(日時を決めた時にはそんなもんがあるとは知らなかった)、
交通が非常に混雑されることが予想されます。
本来なら車でご来場いただくのが一番楽な方法なんだと思いますが、
混雑+駐車スペースが無い!という事態が容易に予想されますので、
公共交通機関もしくは自転車でのご来場が無難かと思われます。

イベント内容を見て気づかれた方もいらっしゃるかもしれませんが、
そうです、石窯ピザやります。
先日の農・未来塾での石窯ピザはこの日のための予行演習だったんです。
石窯は実は耐火煉瓦を積み上げただけのもので、固定していません。
簡単にばらして持ち運びできる、移動式の石窯なんです。
これを14日には有機農業まつりの会場に運び込んでピザ焼きます。
乞う、ご期待!
(って、またパン生地失敗しちゃうかもしれないけど)

11月7日、成城学園前で直売です

水曜日, 11月 3rd, 2010

多忙のため、ブログ更新をさぼりにさぼった後、一日にいくつも記事を更新するという悪癖がついてしまいました。
でも、時間が無いんだもん、しかたありません。

さて、今月のアグリス成城での直売は、アグリス成城の収穫祭に合わせて、第二日曜ではなく、第一日曜の11月7日になります。

日時: 11月7日(日)10:00~14:00

場所: アグリス成城入口(アクセスについては、こちらより)

当初は、収穫祭で一般に開放されるアグリス成城敷地内での販売となる予定だったんですが、前回と同じ入口に変更になりました。
相変わらずたそりあはたいした野菜出せないんですが、参加します。たそりあ妻も店番に行く予定です。

さまざまな秋野菜、ハーブ、新米などが並ぶ予定です。是非おいでください。

旬の野菜情報 2010.11.3

水曜日, 11月 3rd, 2010

野菜情報更新、またまた滞ってしまいました。済みません。

秋野菜も少しずつ増えてきています。

まずは、カブ。

寄居かぶ
早生今市かぶ
津田かぶ

の三つがラインアップに加わりました。

寄居かぶは中くらいの白い扁平なカブです。カブに旨みがあって、漬物、煮物などでとても美味しい。
早生今市かぶは、かなり小さめのカブで、根も葉も美味しく、丸ごと調理に向いています。奈良の在来種です。
津田かぶは、上が紅、下が白という紅白のちょっとおしゃれなカブです。牛の角のようにくの字に曲がっている、特徴的な形です。紅白を生かして調理してみて下さい。

カブはこれからいろんな種類が出てくる予定です。

それから、チンゲンサイパクチョイ

すっかり定着しておなじみの中国野菜チンゲンサイですが、パクチョイの方はまだなじみが薄いかもしれません。
実はチンゲンサイの茎が白いものをパクチョイと呼ぶんです。
使い方はチンゲンサイと同じ。炒め物が定番ですが、煮崩れしにくいので、スープで煮込んだり、煮込み料理に加えたり、漬物にもするそうです。

それからサヤインゲンが少しばかり。

今年はサヤインゲン不作でした。畑の整備に追われ、成長期が暑さに重なってしまったせいか、ほとんど実らなかったんです。
が、秋涼しくなってから、遅い実りを提供してくれた株がいくつかあります。短期間ですが、出荷しています。

ケンタッキーワンダーRRは、別名ドジョウインゲンとしても知られています。昔懐かしいインゲンの味が濃く、特に若い莢よりも豆が育ってむくむく太ったものの方が旨みが濃くて、おすすめです。
コブラはヨーロッパで人気のある品種のようです。生でかじってみてもジューシーで美味しいサヤインゲンです。

サツマイモも掘り始めました。
あまり出来はよくないのですが、それでも焼き芋にするとホクホクしています。
まずはベニアズマ(紅東)
今年は夏の乾燥が響いてか、みなさんサツマイモのほくほく度が強いとおっしゃっています。焼き芋にするとぱさぱさしがちになるかもしれないので、まずは濡れた新聞紙で芋をくるみ、さらにアルミホイルなどでくるんでから焼いてみて下さい。水分が飛びすぎず、美味しい焼き芋になるそうです。

ハーブでも、ごく少量ですがレモンバジルオレガノグリークを出荷しています。
レモンバジルはレモンの香りのバジル、オレガノグリークはオレガノの中でも香りの強い品種です。普通のオレガノは日本ではあまり香りが出ないことが多いみたいですが、グリーク種は日本でも香りが出ます。まだ播種一年目なので収穫量は微々たるもの。

またレモングラスの葉鞘もご希望の方に出荷しています。葉鞘というのは、レモングラスの茎の根元近い部分、ちょっと太くなっている部分です。外側の緑の硬い葉を剥いてゆくと、中心は白いやわらかめの芯があるのですが、ここをタイ料理などに使います。
使い方についてはこちらにご紹介してありますので、参考になさって下さい。先日はエスニック・ピザを作る時に、ピザのトッピングにも使いました。すぐれものの食材です。

そして、お米!

化学肥料無使用、農薬無使用、天日干しのコシヒカリ新米です!
玄米と白米とを売っています。
自分で言うのもなんですが、これは美味しいです(今まで安物の米しか食べてなかったからかもしれませんが)。
お米の香り、お米の味の豊かなお米なんです。
新米ならではの味わいは今の時期でしか味わえません。是非、お試しを。

石窯ピザ

水曜日, 11月 3rd, 2010

台風14号に翻弄されながらも、農・未来塾が無事に終わりました。
ちなみにこの日は土曜日で、本来ならば午前中は鵠沼直売の日だったんですが、荒天のため直売は中止。でも、農・未来塾は一応屋内イベントですから、雨天決行でした。

屋内イベントとはいえ、台風の影響で相模線はストップ、予定しながらも来れなかった方もいらっしゃったみたいで、波乱含みのイベントとなりました。帰りの足も心配され、スケジュールを前倒しにすすめたため、ちょっと物足りない気味で終ったのが残念です。
個人的には、消費者の声をもっと聞いてみたかったのですが。

さて、荒天で波乱含みでありましたが、農・未来塾の陰の目的「石窯でピザを焼く!」という方は、大成功とまではいかなくても、そこそこの成功をおさめました!

雨の当たらない場所に石窯を設置したのが第一のポイントですね。
前夜祭の反省を元に早めに火入れした石窯は、夕方には準備万端。
息つく暇もなく、ひろげてゆくピザ生地を次々に飲み込んでは、焼き色も素晴らしいピザを吐き出してゆきます。

これが大成功でなかったのは、ひとえにパン生地の出来が悪かったせい。
仕込んだパン種をボウルからあふれるまでほっておいたため、発酵過多、乳酸発酵過多の酸味多めの生地になってしまったんです。
こうなると、酸味が増えるばかりでなく、旨みも減ってしまいます。だからピザの台の味はあまりよくありませんでした。
収穫・出荷作業で、適切な時期にパン生地を捏ねられなかったのが敗因です、しくしく。

もう一つの失敗は、エスニック・ピザ。
いくつかエスニック風味のトッピングをしたんですが(トマトソース+レモングラスの葉鞘を細かく刻んだもの+プリッキーヌを細かく刻んだもの+ニョクマム)、プリッキーヌ(タイの辛い小さな唐辛子)が多すぎたんですね。
口から火を吹く人たちが続出。
どうも、すみませんでした。

でも、一番ネックの石窯がきちんと石窯として機能することが分かり、そういう意味では大成功でした!
余熱でカンパーニュ風のパンも焼けたし、最後の余熱と石窯の上に置いた熾火には、人が群がり、簡易暖房機と化していた石窯。
実はパンだけじゃなく、もっといろんな調理ができる石窯、しょっちゅう使えるわけではありませんが、機会があればいろいろ活用してみたいものです。
石窯作る場所と機会を提供していただいた師匠の農場の方々、手伝って下さった皆さん、どうもありがとうございました。

野菜の包装に思うこと

木曜日, 10月 28th, 2010

農・未来塾を控えて、忙しい日々が続いています。
今年はあろうことか、石窯ピザをやろう、なんてことになっちゃって(言いだしっぺはたそりあ夫ですが)、できるのか、そんなもん、簡単に!?
と焦っております。
まあ、石窯作るのはたそりあ夫なんで、たそりあ妻は、ピザ生地、トマトソース、その他の担当+傍観者です。
うまくいけば、農・未来塾に来られる方は、おいし~いピザが食べられますが、うまくいかなければピザのピの字も出てきません、悪しからず。
それ以外にもたそりあ妻はクッキーなんかも焼いちゃったりします。
ハーブティーも用意します。料理に使うハーブも摘んできます。
(このあたり、たそりあのハーブをいろんな人に知ってもらおうという、師匠のお母さんのお計らいです。ありがとうございます)

忙しい合間を縫って、直売などの出荷も通常通り行います。
たそりあも、就農したての頃に比べて、いろんな直売所などに野菜を出すようになりました。
いくつかの直売を経験すると、あるいは他の人の経験を見聞すると、直売所や直売イベントの方針もさまざまなんだなあと思います。
それを顕著に感じるのが野菜の包装です。

野菜を売る時に、よく包装に使われるのがボードン袋と呼ばれるものです。
透明なポリ袋にところどころ小さな穴があいているものです。
完全密閉にならないため、通気性が確保でき、中で蒸れたり、ポリ袋の内側が水分で曇ったりすることが少ない袋です。曇らないため、中の野菜がクリアに見え、なおかつ鮮度を保ちやすい。ちなみにボードンという名前は漢字で防曇と書くのだそうです。

直売所では、見栄えを重視するところも多いです。
ボードン袋に入れないと、すぐに野菜がしなびてしまう、野菜についた泥がまわりを汚してしまう、トマトのような潰れやすいものが潰れた時には、他の出品者にも迷惑をかけてしまうなど、さまざまな理由から、この袋の使用が推奨されているところが多いのです。

一方、野菜のパッケージ一つ一つに、こういう使い捨ての工業製品を使うことへの抵抗もあります。なにせ最近はエコブームなんです。
極端なケースでは、ボードン袋禁止という直売イベントもあります。
そういう場合は、新聞紙などが使われます。新聞紙でくるむ、紙袋に入れる、量り売りをする、などで非ボードン袋に対処することになります。
でも、最初から新聞紙にくるんだ野菜は、消費者には全貌が明らかではありません。葉っぱの様子、野菜の鮮度、目で見て確かめたいところがよくわからないことも多いのです。
ではと、むきだしで野菜を並べ、お買い上げの時に新聞紙でくるむという方法もありますが、これだと野菜の鮮度が保ちにくい。
野菜、特に葉ものは、むきだしで風にさらされていると、どんどん水分を奪われ、しなびていきます。これをある程度でも防ぐためには、霧吹きなどで葉水をかけるなどする必要が生じます。
量り売りもけっこう面倒なんです。お客さんが少ない時はいいんですが、何人かのお買いものが重なっている時に、量り売りの野菜が多いとパニックになりそうです。

昔の八百屋さんなんかは、ざるにいろんな野菜を載せて、お買い上げとなると、それを新聞紙にくるんでいたように思います。
野菜を売るプロだから、鮮度を気にし、葉水などの対策も欠かさなかったんでしょう。
そういうノウハウを真似できればいいのでしょうが、たいていの直売はスペースが限られています。お買い上げ単位ごとにざるに載せて並べる余裕はまずありません。売る側は農家ですから、八百屋としての修業を積んでいるわけでもありません。

私自身も野菜ひとつひとつにボードン袋を使うのには、いくばくかの抵抗があります。
でも、やはりお客さんには野菜の鮮度や様子を、その目で確かめて見てほしいとも思います。
ボードン袋に入れずに売り場に出し、しなびて売れなかった場合、割を食うのは生産者でもあります。
現時点では、ボードン袋を使わないという方向は、生産者へのしわ寄せで対処しているという部分が大きいようにも思われます。
野菜の鮮度を保ち、消費者が野菜をよく見れる、それでいてエコで、低コスト(金銭的にも労力的にも)な野菜の包装、そんな素晴らしいものが開発されてくれたならば・・・。

農・未来塾のご案内

木曜日, 10月 21st, 2010

超多忙な夏が過ぎて、少しはゆとりができるかもと思いきや・・・
ぜ~んぜん暇ができないのは、なぜなんでしょう?
一つにはやらなきゃいけない作業が夏からずっと後ろへ押しまくられているからなんだと思います。
一方、霜が降りるまでに絶対!やらなきゃいけないことが目前に積み重なっています(寒さに弱いハーブの鉢上げだとか)。
そして、そして、秋はイベントシーズンでもあります。

たそりあもいくつかのイベントに関わる予定で、随時このブログでもご紹介していきます。

今日は、まず10月末にある農・未来塾のご案内。

毎年この時期に師匠の農場で行われているイベントです。
去年、たそりあ夫が研修生だった時、たそりあ夫婦も初めてこのイベントに参加しましたが、実はたそりあ妻、去年はひたすら裏方に徹しておりまして、このイベントの理念・目的はなんぞやと正面切って聞かれると、うっと詰まってしまうのですが、要は有機農業およびその未来について、お勉強しよう、語ろうというイベントなんだと(勝手に)想像しています。ずれていたらごめんなさい。
(たそりあ夫はもっときちんと把握してるんですが、このブログを書いている時点では、畑に出ていて聞けません)

で、以下、農・未来塾の案内は、師匠のHPからコピペさせていただきます。

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第11回 農・未来塾   —ひと粒の種、未来を拓く—
日時:2010年10月30日(土)午後1:00~

場所:相原農場

☆農業に興味のある方ならどなたでも参加できます☆

参加費:1000円  (資料代、懇親会の軽食)

内容:

講演 「楽しい農業が未来を拓く」 午後1:15~2:45
      講師 関塚 学氏(就農9年目、日本有機農業研究会青年部所属)

   「広げよう 有機農業」 午後3:30~5:00
      有機農業を食べたい(つくりたい)私の理由、あなたの理由

    懇親会「車座になって、皆で語り合おう!」 午後5:10~

農作業 10月31日(日)(前日宿泊可)
    汚れても良い服装(長袖、長ズボン、運動靴、汗ふきタオル)

主催:農・未来塾幹事会 協力:食生活研究会

申込み、問い合わせ 相原農場 TEL:0466-48-2725  FAX : 0466-48-8949

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ちなみに相原農場の所在地は

〒252-0826 神奈川県藤沢市宮原2394

地図はこちらになります。

最寄りの駅は相模線倉見駅になりますが、そこから歩くと20分ほどかかります。
当日は電車の時刻に合わせて、迎えの車が倉見駅と相原農場の間をピストンするのではないかと思いますが、詳細については相原農場にお問い合わせください。

新米一号

木曜日, 10月 21st, 2010

たそりあでは田圃もやってます。
自給用の5畝にも満たない小さな田圃です。

この秋初めての収穫。
はざがけをしての天日干しは今一つ天候に恵まれませんでしたが、それでも日曜日に無事脱穀を終えることができました。
(残念ながらコンバインを使った脱穀、たそりあ妻は立ち会わなかったので、どんな風に行われたか不明です)
脱穀の後、さっそく一袋だけ籾ずりを行いました。
籾ずり機は師匠の農場のを使わさせてもらいます(コンバインもですが)。

これで約20kgの玄米ができあがりました。

さっそく新米の味見です!

まず、玄米のまま炊いてみます。
炊飯器には玄米モードというのがあるのですが、このモードで炊いた玄米は変にべっちゃりすることが多く、あまり好きではありません。
普通の白米を炊くのと同じモードで玄米も炊いてみます。

新米のせいか、それとも他の要因か、いつもよりこころもちやわらかめに炊きあがった玄米ご飯。
食べると、お米の甘味が濃厚で、美味しい!

我が子びいきじゃありませんが、今までよそで買ってきたどの玄米よりも美味しく感じました。

次は白米。

炊きあがりは普通の美味しさだったんですが、一晩経ってお弁当にしたご飯の美味しいこと!
こちらの方がなぜか食感も、お米の味や香りも格段に素晴らしく感じました。
ふだんは、ご飯の旨さに感激することってあんまり無いんですが、このお弁当のご飯は、もうおかずなんてなくてもいい、これだけで食べていたい、と思わせるほど美味しかったです。
おそるべし、新米の力。
(単にふだん食べてるお米が安物だから感激するのかもしれませんが)

自給用のお米ですが、いくらかは販売にもまわそうと思っています。
品種はコシヒカリ。
もちろん化学肥料も農薬も使っていません。
しかも、天日干しでゆっくりと干したお米です。
直売所などでお見かけしましたら、是非新米の旨さを味わってみて下さい。