旬の野菜情報 2010.12.8
水曜日, 12月 8th, 2010またまた、間が空いてしまいましたが、旬の野菜情報です。
また、カブの種類が増えました。
聖護院大かぶは京都の千枚漬けに使われているカブです。ほんとはもっと大きくなるのでしょうが、畑の地力がよくないのか、大かぶと言うわりには小ぶりです。
酢茎菜はやはり京都のすぐき漬けに使われているカブ。大きく育った茎葉はちょっと筋っぽいのですが、根は甘みがあって、ジューシーで、まことに美味。個人的には聖護院よりも酢茎菜で作った千枚漬け(もどき)の方が美味しかった。
日野菜かぶはちょっと離れて滋賀のカブです。日野菜漬けと言えば、ああ、あの紅白の・・・と思い起こされる方もいるかと思います。まるでゴボウのように細長いカブなんですが、上部が紅、下部が白と、色鮮やかです。独特の風味があり、漬物以外にも、サラダ、炒め物で思わぬ真価を発揮しそうです。
大根もそろそろ本番になってきました。
三浦大根:言わずとしれた、日本の大根の代表格の一つです。去年、たそりあ夫が研修中に、師匠の農場から三浦のB品をもらって帰ってきたのを煮物にしたら、日本の大根の懐かしい味が凝縮されたように詰まっていて、感激した覚えがあります。形も味も師匠の大根には遠く及びませんが、これから少しずつ出してゆきます、三浦大根。
間引きでミニ大根を出していた江都青長大根も、ようやくフルサイズが少し出せるようになってきました。でも、これ、本数が少ないんですよね。
ちょっと変り種の大根が、雲仙赤紫大根。その名のとおり、赤紫色の大根です。スライスすると縁の赤紫と中の白の対比がきれいなので、このいろどりを活かして、サラダなどにしてみて下さい。
よそより生育の遅いニンジンも、間引きのミニニンジンが少し出てきました。
京人参と島人参。
京人参は、京野菜の一つですが、今では全国的に金時ニンジンの名前で作られています。島人参は、沖縄の黄色い人参です。
この二つはどちらも東洋系のニンジンです。オレンジ色の西洋系のニンジンが圧倒的多数の現在、東洋系人参は幾多の品種が廃れてしまいましたが、この2品種はがんばっています。やっぱりバックに京都と沖縄がある・・・というのが、いいんでしょうかね?
さて、西洋系のニンジンを食べなれていると、これら東洋系の人参の香りの高さには驚かされます。西洋系とはまた違った香り、また違った風味、それらが濃厚に詰まっているんです。
間引きしたこの二つの品種を最初に食べた時、すごい!って圧倒されちゃいました。
もう、これは毎年作るしかない!って。
でも、今年はあんまり多くないんです。夏に播種した直後、大雨で種がだいぶ流されてしまいましたし、その後草に負けてしまったものもあります。少量しか出せませんが、お見かけした方は是非東洋系人参の威力を楽しんでください。人参は購入したら、すぐ葉っぱと根っこを切り分けて保存して下さい。葉つきの人参はきれいですが、葉っぱが根っこの養分をどんどん吸い取って、根っこの味が落ちていきます。
さて、たそりあでは秋ジャガも少しばかり作りました。
デジマとニシユタカ。
デジマは今年の気候には合わなかったのか、うまく育たなかったものも多かったです。実はインカのめざめもトライしてみたのですが、こちらはさらに生育悪く、収量ゼロでした。
デジマはちょっとホクホク系のお芋で、フライドポテト、ポテサラ、粉ふき芋などに向いています。ニシユタカはちょっとねっとり系の芋で、煮崩れしにくいため、カレーやシチューなど煮込む料理に向いています。
冬に向かって、根菜がだんだん主流になっていきます。
いろんな根菜を楽しんでください。